宇宙機カタログ

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143件の宇宙機が見つかりました

ADRAS-J

ADRAS-J(Active Debris Removal by Astroscale-Japan)は、軌道上に存在する大型の宇宙デブリに対して安全に接近し、近距離でその状況を調査する世界初のミッションを実施する衛星である[1][3]。JAXAの商業デブリ除去実証(CRD2)フェーズⅠの一環として、日本のH2Aロケット上段(全長約11m、直径約4m、重量約3トン)をターゲットとしている[1][4]。このミッションは、RPO(ランデブ・近傍運用)技術を用いて遠距離からのデブリへの接近、定点・周回観測、衝突回避機能の検証などを実施し、今後のデブリ除去事業や軌道上サービスの実現に向けた貴重な知見を得ることを目的としている[3]。

開発組織: アストロスケール | JAXA

打ち上げ日: 2024年2月18日(日本時間)[1][4]

運用状況: 運用中

ADRAS-J2

ADRAS-J2(Active Debris Removal by Astroscale-Japan2)は、JAXAの商業デブリ除去実証(CRD2)フェーズIIのミッションで実施される小型宇宙機である。目的は、日本由来のロケット上段(大型デブリ、非協力物体)への接近・近傍制御、画像データ取得、デブリの捕獲および軌道離脱による除去実証で、フェーズI(ADRAS-J)の成果を基に宇宙デブリ除去技術と軌道上サービス事業の開拓を目指す。[1][2][5]

開発組織: アストロスケール | JAXA

運用状況: 開発中

ALOS-3 (だいち3号)

先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)は、陸域観測技術衛星「だいち」の光学ミッションを引き継ぐ地球観測衛星である。防災・災害対策を含む広義の安全保障、地理空間情報の整備・更新、民間活力の取り込みを目的とし、可視光・近赤外線で地表面の高分解能画像(白黒0.8m、カラー3.2m)を取得する。質量約3トン、衛星寸法5m×16.5m×3.6m(太陽電池パドル展開時)、設計寿命7年である。[1][2][3]

開発組織: JAXA | 三菱電機

打ち上げ日: 2023年3月7日

運用状況: 運用終了

ALOS-4 (だいち4号)

先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)は、陸域観測衛星「だいち」(ALOS)および「だいち2号」(ALOS-2)のSAR観測ミッションを引き継ぐ地球観測衛星である。「だいち2号」の高い空間分解能を維持しつつ観測幅を4倍(200km)に拡大し、災害監視、状況把握、火山活動・地盤沈下等の異変早期発見、森林資源管理、地理空間情報整備・更新に寄与する。Lバンド合成開口レーダー(PALSAR-3)を搭載し、船舶自動識別装置(AIS)受信機も備える。[1][2][3][4][5][6][8]

開発組織: JAXA

打ち上げ日: 2024年7月1日

運用状況: 運用中

Amazon Leo (Project Kuiper)

Amazon Leoは、Amazonが展開する低軌道(LEO)通信衛星コンステレーションである。未整備・低整備地域への高速・低遅延ブロードバンドインターネット接続を提供することを目的とする。2019年にProject Kuiperとして開始され、2025年11月にAmazon Leoへリブランドされた。総衛星数3,236機を590〜630km高度の98軌道面に展開し、教育、医療、商業の向上を目指す。プロトタイプ衛星は2023年10月に打ち上げられ、2025年4月以降に運用衛星の展開を開始。現在150機以上が軌道上にある。[1][2][3][5]

開発組織: Amazon

打ち上げ日: 2023年10月6日(プロトタイプ), 2025年4月以降(運用衛星)

運用状況: 運用中

Astroscale LEXI

Astroscale LEXIは、地球静止軌道(GEO)で運用される多目的サービサー衛星である。寿命延長サービス(LEX)を主目的とし、ステーションキーピング、姿勢制御、傾斜修正、静止軌道内リロケーション、墓場軌道への廃棄を提供する。Orbit Fab社によるキセノン推進剤最大1,000kgの燃料補給契約を締結し、サービス範囲を拡大する。開発背景は、衛星の寿命延長と持続可能な宇宙利用の実現である。[1][2]

開発組織: Astroscale

打ち上げ日: 2026年までに打上げ予定

運用状況: 開発中

BeiDou (北斗)

北斗(BeiDou)は中国が開発した衛星測位システムである。GPS、GLONASS、Galileoに対抗し、全地球をカバーする測位サービスを提供することを目的とする。2000年に北斗一号として中国国内向けの実証実験を開始し、2012年に北斗二号でアジア・太平洋地域サービスを実現、2020年に北斗三号の全55基完成によりグローバルサービスを運用開始した。静止軌道(GEO)、傾斜地球同期軌道(IGSO)、中高度軌道(MEO)を組み合わせ、測位精度10-15m、ショートメッセージ通信などの独自機能を備える。[1][2][9]

開発組織: CASC

打ち上げ日: 複数(最終衛星: 2020年6月23日)

運用状況: 運用中

Biomass

Multi-footprint Observation Lidar and Imager(MOLI)は、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載される植生観測ライダーミッションである。林冠高および森林バイオマスを高精度に推定する手法を開発し、PALSAR-2やSGLI等と協力して広域森林バイオマス推定手法を研究開発する。宇宙用ライダー技術を獲得し、3次元レーザースキャナ等の将来ライダー実現を目指す。観測対象はISS軌道直下の森林で、主に熱帯林である。[1][2][3]

開発組織: JAXA

打ち上げ日: 2023年(未定)

運用状況: 開発中

BlackSky

BlackSkyはアメリカの衛星企業であり、リアルタイムに近い地球観測と人工知能を活用した分析プラットフォームを提供する企業である[1][4]。同社は低地球軌道で高解像度の小型衛星コンステレーションを運用しており、世界の紛争地や経済拠点の変化を数分から数時間単位で検知・通知する能力を有する[4]。米国政府や諜報機関を主要顧客とし、民間企業やNGOも顧客基盤に含まれている[3][5]。同社のSpectra AIソフトウェアプラットフォームは自社衛星と第三者のセンサーからのデータを処理し、顧客が必要とする洞察と分析を提供する[3]。

開発組織: BlackSky Technology

運用状況: 運用中

ClearSpace-1

ClearSpace-1は、世界初の積極的デブリ除去ミッションである。2013年にアリアンスペースのベガロケットで打ち上げられたVESPA(Vega Secondary Payload Adapter、質量約100-120kg)の上部構造をロボットアームで捕獲し、大気圏再突入により軌道から除去することを目的とする。ESAのADRIOSプログラムの一環として、スイスのスタートアップClearSpaceが2019年に契約を獲得し開発を主導する。自律航行、先進推進、AIビジョン、フラッシュLiDAR技術を活用し、宇宙の持続可能性を確保する。[1][2][3][5][9]

開発組織: ESA | ClearSpace

打ち上げ日: 2026年後半予定

運用状況: 開発中

ELSA-d

ELSA-dは、デブリのドッキングと除去に必要なコア技術を実証する世界初の商業ミッションである。サービサー衛星とクライアント衛星の2機で構成され、サービサー衛星はRPO技術と磁気ドッキング機構を備え、軌道上サービスの実証を行う。[1][4][6]

開発組織: Astroscale

打ち上げ日: 2021年3月22日

運用状況: 運用終了

EOS-09

EOS-09(Earth Observation Satellite-09、旧称RISAT-1B)は、インド宇宙研究機関(ISRO)が開発した合成開口レーダ(SAR)搭載型の地球観測衛星である[1][4]。C帯SARを搭載し、全天候型で昼夜を問わない地球観測能力を持つ設計となっていた[1]。農業、林業、土壌水分推定、災害管理、都市計画、国家安全保障など多岐にわたる分野での活用を想定していた[1]。RISAT-1衛星の後継機として開発され、RISAT衛星シリーズの7番目の衛星である[4]。

開発組織: ISRO

打ち上げ日: 2025年5月18日

運用状況: 開発中

ETS-9

技術試験衛星9号機(ETS-9)は、次世代静止通信衛星に必要となるバス技術とミッション技術を実証し、宇宙産業や科学技術基盤の維持・強化を図ることを目的とする。2020年代の国際商用静止衛星市場で競争力のある国産静止通信衛星の実現に向け、全電化バス技術、電源系の大電力軽量化、高排熱技術、通信のフルデジタル化・フレキシブル化・大容量化(Ka帯、光通信10Gbps級など)を軌道上で実証する。[1][2][3][4][5][7][8]

開発組織: JAXA | 三菱電機 | NICT

打ち上げ日: 2026年度以降

運用状況: 開発中

G60 Qianfan (千帆)

G60 Qianfan(千帆)は、中国版スターリンクと称される大規模通信衛星コンステレーションである。上海市政府の支援のもと2023年に発表され、高速・低遅延のグローバル通信サービスを提供することを目的とする。最終的に1万機以上の衛星を低軌道に展開し、フェーズ1で1,584機を計画する。[1][2][4]

開発組織: 上海垣信衛星科技 | CASC

打ち上げ日: 2024年8月6日(初回打ち上げ)

運用状況: 運用中

GCOM-C (しきさい)

気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)は、地球環境変動観測ミッション(GCOM)の一環である。宇宙から大気中の微粒子、植生の活性度、雲、氷の分布、地表面・海面温度などを観測し、気候変動の科学的理解を深め、将来予測の精度を向上させることを目的とする。日本電気株式会社がプライムメーカーとして設計・製造を担当した。[1][2]

開発組織: JAXA | NEC

打ち上げ日: 2017年12月23日

運用状況: 運用中

GCOM-W (しずく)

GCOM-W(しずく)は、地球環境変動観測ミッション(Global Change Observation Mission)の水循環変動観測衛星で、宇宙から地球の水循環(降水量、水蒸気量、海洋風速・水温、土壌水分、雪氷分布など)をグローバルに長期観測し、気候変動のメカニズム解明と環境監視を目的とする。Aqua衛星のAMSR-E後継としてJAXAが主導し開発された人工衛星。[1][2][3][4][5]

開発組織: JAXA

打ち上げ日: 2012年5月18日

運用状況: 運用中

GLONASS

GLONASSはロシアの全地球測位衛星システムである。ソビエト連邦が1976年に開発を開始し、軍事目的の航法および弾道ミサイル照準を主眼に、地球上およびその周辺で航空機や船舶等あらゆる分野のユーザーに対して全天候型の三次元測位、速度、時刻のサービスを提供することを目的とする。GPSやガリレオ等に対応するシステムであり、現在ロシア航空宇宙軍が運用する。[1][2]

開発組織: ロシア航空宇宙軍

運用状況: 運用中

GOSAT (いぶき)

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)は、JAXA、環境省、国立環境研究所が共同で開発した人工衛星である。二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの濃度分布を高度約666kmの太陽同期軌道から全球的に観測し、地球温暖化の科学的理解を深め、温暖化対策に貢献することを目的とする。三菱電機がプライムメーカーとして設計・製造を担当した。[1][2][3]

開発組織: JAXA | 環境省 | NIES | 三菱電機

打ち上げ日: 2009年1月23日

運用状況: 運用終了

GOSAT-GW

GOSAT-GW(いぶきGW)は、温室効果ガス・水循環観測技術衛星である。GOSATシリーズの3番目の衛星として、CO₂、CH₄、NO₂などの温室効果ガスの柱平均濃度を高解像度で面観測し、水循環変動を把握することを目的とする。GOSATおよびGOSAT-2の温室効果ガス観測ミッション、GCOM-Wの水循環観測ミッションを発展的に継続し、気候変動対策の科学的基盤を支える。JAXA、環境省、国立環境研究所が共同で推進する国家的プロジェクトである。[1][2][3][4][5][7][8]

開発組織: JAXA | 環境省 | NIES | 三菱電機

打ち上げ日: 2025年6月29日

運用状況: 運用中

GPS III

GPS IIIはアメリカ宇宙軍が運用する次世代GPS衛星シリーズである。全10基で構成され、ナブスターGPSの運用継続を目的とする。従来の3倍の測位精度と8倍の対ジャミング性能を実現し、L1C信号を送信してノイズ耐性と電波妨害耐性を向上させる。軍事作戦の精密位置把握と民間利用の精度向上を担う。ロッキード・マーティン社が設計・開発・製造を担当する。[1][2][3][6]

開発組織: USSF | Lockheed Martin

打ち上げ日: 複数(2018年~2026年予定、全10基)

運用状況: 運用中

Guowang (国網)

国網(Guowang)は、中国衛星ネットワーク集団有限公司(China SatNet)が開発する衛星ブロードバンド通信コンステレーションである。低軌道(LEO)または中軌道(MEO、高度500~1,145km)に最終約13,000基(12,992機)の衛星を展開し、グローバルな高速インターネットサービスを提供することを目的とする。Starlink対抗の国家戦略プロジェクトとして2021年頃に発表され、試験衛星から本格展開へ移行している。

開発組織: China SatNet

打ち上げ日: 2025-02-11

運用状況: 運用中

Hawkeye 360

HawkEye 360は商用電波観測衛星コンステレーションである。地上から発信される電波を受信し、電波発信場所の特定、電波特性解析による対象物特定、指定電波の電波密度測定によるエリア変化観測を提供する。主に違法漁業、密輸、海賊行為などの監視に用いられる。3機1組のクラスターで運用し、再訪時間は2019年で4~6時間、2021年以降で12~35分である。[1][4]

開発組織: HawkEye 360

打ち上げ日: 複数(初回2018年12月、以降2023年4月、2024年6月等)

運用状況: 運用中

Himawari (ひまわり)

ひまわり(Himawari)は日本の静止気象衛星シリーズである。気象観測データを収集・配信する気象ミッションと航空管制ミッションを有し、地球の雲・水蒸気分布の観測、台風監視、航空機位置把握等を目的とする。ひまわり8号・9号は世界最先端の観測機能を持ち、2機体制で安定的な観測を実施する。[1][2][3][4]

開発組織: JAXA | 三菱電機 | 気象庁

打ち上げ日: 2014-10-07, 2016-02-02

運用状況: 運用中

IGS (情報収集衛星)

情報収集衛星(IGS)は、内閣官房が安全保障、大規模災害対応、その他の内閣重要政策に関する画像情報を収集する目的で運用する人工衛星である。光学衛星とレーダ衛星からなり、地球上の特定地点を1日1回以上撮像するため、光学衛星2機とレーダ衛星2機を基幹として維持し、時間軸多様化衛星やデータ中継衛星を加えて10機体制を目指す。開発背景は平成10年12月の閣議決定に基づき、外交・防衛等の危機管理に必要な情報を収集するためである。[1][4]

開発組織: 内閣衛星情報センター | JAXA | 三菱電機

運用状況: 運用中

Iridium NEXT

Iridium NEXTは、イリジウム・コミュニケーションズが開発した次世代低軌道周回衛星コンステレーションである。地表から高度約780kmの上空に66機の衛星を配置して、地球全域で音声・データ通信サービスを提供することを目的としている[1][3]。総額30億ドルの投資により、2014年から2019年にかけてスペースXのファルコン9ロケットを使用した8回の打ち上げで完成した[3][6]。従来の第一世代イリジウム衛星と比較して、データ転送速度が50kbpsから1920kbpsに向上し、衛星機材の小型化・軽量化・省電力化が実現されている[3]。航空機や船舶など携帯基地局が届かない地域での通信を可能にするほか、将来的には航空交通管制通信への利用も想定されている[1]。

開発組織: Iridium Communications | Northrop Grumman

打ち上げ日: 2017年1月~2019年1月(全8回の打ち上げで完成)[3][4][7]

運用状況: 運用中

KPLO (다누리)

KPLO(Korea Pathfinder Lunar Orbiter、愛称タヌリ)は韓国初の月探査機である。月周回軌道から月面の高解像度画像撮影、水資源探査、磁場観測、ガンマ線観測などを行い、韓国独自の月探査技術開発と国際協力を推進し、将来の深宇宙探査基盤を構築することを目的とする。2007年構想開始、2016年詳細検討、NASAとの協力のもと韓国航空宇宙研究院が主導して開発された。[1][2][3][4]

開発組織: KARI | NASA

打ち上げ日: 2022年8月4日

運用状況: 運用中

Landsat 9

Landsat 9はNASAとUSGSが共同で実施するLandsatプログラムの9機目の地球観測衛星である。1972年のLandsat 1号以来の長期連続観測を継続し、災害監視、森林破壊、都市化、水資源などの地球表面のモニタリングを目的とする。太陽同期軌道705kmを周回し、OLI-2およびTIRS-2により11波長のマルチスペクトル画像を取得する。[1][2][3]

開発組織: NASA | USGS

打ち上げ日: 2021-09-27

運用状況: 運用中

MethaneSAT

MethaneSATは、強力な温室効果ガスであるメタンの排出を広範囲かつ高精度で観測する人工衛星である。主にオイルおよびガス事業からのメタン排出源を特定・定量化し、気候保護を支援することを目的とする。Environmental Defense Fund(EDF)の子組織により開発され、BAEシステムズ(旧Ball Aerospace)とBlue Canyon Technologiesがコロラド州で製造した。[1][6]

開発組織: Environmental Defense Fund | BAE Systems | Blue Canyon Technologies

打ち上げ日: 2024-03-04

運用状況: 運用中

NISAR

NISARはNASAとISROが共同開発した地球観測衛星である。NASAのLバンドSAR(波長24cm)とISROのSバンドSAR(波長10cm)を搭載し、高度747kmの太陽同期極軌道から森林・湿地の生態系変化、陸地・氷の変形、地殻変動をセンチメートル級精度で全天候・昼夜問わず観測する。災害対応、インフラ監視、農業、気候変動研究を支援するデータを12日周期で全球取得し、無料公開する。[1][2][3][4][5][6]

開発組織: NASA | ISRO

打ち上げ日: 2025年7月30日

運用状況: 運用中

O3b mPOWER

O3b mPOWERはSES社が運営する次世代中軌道(MEO)通信衛星コンステレーションである。前世代O3bの後継として開発され、高容量・低遅延の高速インターネット接続を提供し、世界の未接続地域へのアクセスを拡大することを目的とする。ボーイング社が製造を担当し、衛星1基あたり最大5,000本のビームを生成し、10Mbpsから10Gbpsの容量を実現するソフトウェア駆動型システムである。地球表面から約8,000kmの中軌道で運用され、合計11〜13基の衛星から構成される。

開発組織: SES | Boeing

打ち上げ日: 2022年12月(初回)以降複数回

運用状況: 運用中

OCO (Orbiting Carbon Observatory)

OCO(軌道上炭素観測衛星)は、NASAが開発した地球観測衛星であり、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度を宇宙から高精度で測定することを目的とする。初号機は2009年2月24日の打ち上げに失敗したため、同型代替機としてOCO-2が2014年7月2日に打ち上げられた。OCO-2は太陽同期軌道で運用され、植物の光合成時に放出されるクロロフィル蛍光を利用して大気中CO2の量を計測する。これにより、CO2の発生源と吸収源をマッピングし、温室効果ガスの全地球的な分布を調査する。日本の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」と連携し、衛星からの地球全体の温室効果ガス観測を継続している。

開発組織: NASA

打ち上げ日: 2014-07-02

運用状況: 運用中

Planet (Dove / SkySat)

Planet Labs社が開発・運用する地球観測衛星コンステレーションシステムである。Doveは中解像度の地球観測を行う小型衛星で、複数機を軌道に配置して地球全体を常時撮影する。SkySatは高解像度観測衛星で、特定地域の詳細撮影やオンデマンド観測に対応する。両衛星シリーズは農業管理、災害監視、インフラ管理など多様な地上応用を実現する[1][2][3]。

開発組織: Planet Labs

打ち上げ日: 2013年4月19日(Dove-2、初号機)。その後複数回の打ち上げにより、SkySatは2014年以降、Doveは300機以上が軌道投入されている[3][7]。

運用状況: 運用中

Pléiades Neo

Pléiades NeoはAirbus Defence & Spaceが開発した高分解能光学衛星コンステレーションである。Neo 3~6の4機から構成され、防衛、地図作成、都市開発などの地理空間情報提供を目的とする。パンクロマチック分解能0.3m、マルチスペクトル1.2m、観測幅14km、軌道高度620kmで、同一軌道上配置により地球上のどこでも毎日撮影が可能である。1日あたり最大200万km²の撮影を担い、2032年まで稼働が保証されている。[1][2][3]

開発組織: Airbus Defence and Space

打ち上げ日: 2021年4月28日(Neo3)、2021年8月16日(Neo4)、2022年12月21日(Neo5/6、打ち上げ失敗)

運用状況: 運用中

QPS-SAR

QPS-SARは株式会社QPS研究所が開発した世界トップレベルの100kg台高精細小型SAR衛星である。夜間や天候不良時でも必要な観測地点を高頻度で観測することを目的とし、36機のコンステレーションを構築して地球上の任意の地点を平均10分以内に観測する準リアルタイムサービスを実現する。大型展開式アンテナを活用し、従来比20分の1の質量、100分の1のコストで46cm分解能のXバンドSAR画像を取得する。[1][2][3]

開発組織: QPS研究所

打ち上げ日: 複数機打ち上げ済み(初号機詳細不明、3・4号機:2022年10月、11号機:2025年6月12日等)

運用状況: 運用中

QZSS (みちびき)

準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」は、日本全国およびアジア太平洋地域において高精度な測位サービスを提供する地域航法衛星システムである。GPSなどの既存システムを補完し、山間部や都市部のビルの谷間でも数cmレベルの測位精度を実現する。内閣府が主導し、JAXAが初号機を開発した後、衛星バスとしてDS2000を採用した衛星群で構成される。現在4機体制で運用中であり、2025-2026年に5・6・7号機を追加して7機体制へ移行する。[1][2][3][4][5]

開発組織: 内閣府 | JAXA | 三菱電機

打ち上げ日: 複数機存在(初号機: 2010年9月11日)

運用状況: 運用中

RemoveDEBRIS

RemoveDEBRISは、スペースデブリ除去技術を実証するミッションである。主な目的は、網やハープーンによるデブリ捕獲技術、およびビジョン 기반ランデブー技術を軌道上で検証することである。英サリー宇宙センター(University of Surrey)が主導し、欧州の研究機関や企業からなるコンソーシアムにより開発された。欧州連合(EU)の支援を受け、国際宇宙ステーション(ISS)から放出された小型衛星として運用され、デブリ問題解決に向けた先駆的実験を実施した。[6][10]

開発組織: Surrey Space Centre | Airbus Defence and Space | CSEM | Inria | ESA

打ち上げ日: 2018年4月

運用状況: 運用終了

SDA Transport Layer

SDA Transport Layerは、米宇宙開発庁(SDA)が推進する低軌道(LEO)衛星コンステレーションである。高速大容量通信を実現し、TACSATCOMおよびIBSの試験、将来のJADC2を支えることを目的とする。Tranche 1では多数の小型通信衛星を展開し、NDSA(National Defense Space Architecture)の一環としてTracking Layerなどとネットワークを構成する。日本では防衛省がSDA衛星の製造に着手し、2026年度打ち上げ予定の衛星を開発中である。

開発組織: SDA | SpaceX | Lockheed Martin | Northrop Grumman | 防衛省

打ち上げ日: Tranche 1: 2024年以降(一部打ち上げ済み)、日本SDA衛星: 2026年度予定

運用状況: 運用中

Sentinel-1

Sentinel-1は欧州連合(EU)とヨーロッパ宇宙機関(ESA)の地球観測プログラム「コペルニクス計画」によって開発された地球観測衛星である。Cバンド合成開口レーダー(SAR)を搭載し、全天候・昼夜問わず地表・海洋の観測を行い、地表面形状、陸域画像、海面画像、海上風、海面流速、波高、海氷分布、土壌水分、植生などを監視する。ERS-1、ERS-2、Envisatの任務を引き継ぎ、設計寿命7年、スラスタ燃料12年分を搭載する。[1][2][6]

開発組織: ESA | EU

打ち上げ日: 2014年4月3日 (Sentinel-1A), 2016年4月25日 (Sentinel-1B), 2025年11月4日 (Sentinel-1D)

運用状況: 運用中

Sentinel-3

Sentinel-3は欧州連合(EU)と欧州宇宙機関(ESA)の地球観測プログラム「コペルニクス」計画を構成する地球観測衛星である。海面地形、海と陸の表面温度、海と陸の表面の色を高精度で計測し、海洋予測システム、環境モニタリング、気候モニタリングを支援する。ERS、ENVISAT、SPOT植生データの継続性を提供し、植生、火災、内陸水域、氷圏、大気への応用も含む。[1][2][3][5]

開発組織: ESA | EUMETSAT | EU

打ち上げ日: 2016年2月16日 (Sentinel-3A), 2018年4月25日 (Sentinel-3B)

運用状況: 運用中

Sentinel-4

Sentinel-4は、欧州連合(EU)とヨーロッパ宇宙機関(ESA)が推進する地球観測プログラム「コペルニクス計画」の一環である。主な目的は、ヨーロッパ上空の大気中の微量ガス(NO2など)とエアロゾルを高空間分解能で1時間ごとの頻度で監視し、コペルニクス大気監視サービス(CAMS)を支援することである。UVN(紫外線・可視光・近赤外)分光計としてMeteosat Third Generation Sounder(MTG-S)静止衛星に搭載される。[1][2][9]

開発組織: ESA | EUMETSAT | Airbus Defence and Space

打ち上げ日: 2023年予定(Sentinel-4AはSpaceX Falcon 9で計画)

運用状況: 開発中

Sentinel-5

Sentinel-5は欧州連合(EU)と欧州宇宙機関(ESA)の地球観測プログラム「コペルニクス計画」の一環である。対流圏の大気化学と気候アプリケーションのため、大気混合および大気質を監視する。オゾン、二酸化窒素、二酸化硫黄、一酸化炭素、メタン、ホルムアルデヒド、エアロゾル特性を正確に測定する。高解像度分光計システムであり、紫外線から短波長赤外線範囲で7つのスペクトルバンド(UV-1 (270-300nm)、UV-2 (300-370nm)、VIS (370-500nm)、NIR-1 (685-710nm)、NIR-2 (745-773nm)、SWIR-1 (1590-1675nm)、SWIR-3 (2305-2385nm))を運用する。MetOp-SG A衛星に搭載されるペイロードとして開発された。[3][4][5][6]

開発組織: ESA | EU

運用状況: 開発中

Sentinel-6

Sentinel-6 Michael Freilichは、NASA(米国航空宇宙局)とESA(欧州宇宙機関)による地球科学衛星ミッションである。[5]本ミッションは1992年のTOPEX/Poseidon衛星に始まる海面観測の継続性を確保し、海面上昇の監視に特化している。[2][5]衛星は海面高度の精密測定を行い、海流の向きや速さ、海水面温度の分布を記録する。[4]また、天気予報や気候モデルに活用される気温と湿度の情報も収集する。[2]本ミッションは2機の衛星で構成され、シリーズとして海面水位、海流、海況の変化を継続的に記録する計画となっている。[2]

開発組織: NASA | ESA

打ち上げ日: Sentinel-6A: 2020年11月21日、Sentinel-6B: 2025年11月17日

運用状況: 運用中

SpaDeX

SpaDeX(Space Docking Experiment)はインド宇宙研究機関(ISRO)が主導する宇宙機である。自律ドッキング技術の実証を目的とし、2機の小型衛星(ChaserとTarget)を用いて軌道上でドッキング実験を実施する。開発背景はインドの有人宇宙飛行計画に向けたドッキング技術の確立にある。[1]

開発組織: ISRO

打ち上げ日: 2024年12月30日

運用状況: 運用中

Spire Global

Spire Globalは無線周波数(RF)技術および高周波技術を活用した小型衛星コンステレーションを構築・運用する。主なミッションは地球観測であり、気象予報、航空・海上交通追跡、電波妨害検知、サイバーセキュリティ、大気物理特性観測、海上移動体検知を目的とする。開発背景は商業・政府向け宇宙データ提供であり、GPS掩蔽観測や衛星間レーザーリンク(OISL)などの先進技術を搭載した衛星群を展開する。[1][2][3][4][5]

開発組織: Spire Global

打ち上げ日: 複数(例: 2023年Transporter-13、2026年1月Twilightミッション)

運用状況: 運用中

Starlink V2 Mini

Starlink V2 MiniはSpaceXが開発した第2世代スターリンク衛星である。Starlinkコンステレーションの一部として、低軌道に展開され、世界的なブロードバンドインターネットサービスを提供することを目的とする。スターシップの開発遅れにより、ファルコン9ロケットに搭載可能な小型版として開発された。従来の第1世代衛星よりサイズが大きく通信処理能力が高い。アルゴンを推進剤としたホールスラスターを宇宙空間で初めて運用する。[1][2][3]

開発組織: SpaceX

打ち上げ日: 2023-02-27(初回打ち上げ。以降複数回実施)

運用状況: 運用中

Starshield

StarshieldはSpaceXが開発する低軌道衛星コンステレーションである。米国政府および同盟国向けに軍事宇宙機能を提供し、地球観測、セキュア通信、衛星バスを主眼とする。Starlinkの軍事版として、目標追跡、光学・無線偵察、ミサイル警戒などの追加機能を備え、弾道ミサイル・極超音速ミサイルの探知追跡を目的とする。2021年に米国政府と18億ドルの機密契約を締結し、数百基のスパイ衛星を構築する。[1][2][3]

開発組織: SpaceX | 米国宇宙軍 | 米国国家偵察局 | 宇宙開発局

打ち上げ日: 2024年5月以降(NROL-146開始)、2025年4月20日(NROL-145)

運用状況: 運用中

StriX

StriXはSynspectiveが開発する小型SAR(合成開口レーダー)衛星である。 StriXシリーズは高分解能のXバンドSAR観測を目的とし、災害時状況把握やコンステレーション構築による高頻度観測を実現する。 実証機としてStriX-α、StriX-β、商用実証機StriX-1を打ち上げ、StriX-3以降は量産体制を目指す。[1][2][3]

開発組織: Synspective

打ち上げ日: 複数(StriX-α, StriX-β, StriX-1, StriX-3等)

運用状況: 運用中

Telesat Lightspeed

Telesat Lightspeedはカナダの衛星通信会社Telesatが計画する低軌道(LEO)衛星コンステレーションである。地上から約1,000kmの低軌道に約198基の衛星を配置し、光ファイバー並みの高速・低遅延ブロードバンド接続を世界中で提供することを目的とする。企業および政府ユーザーのミッションクリティカルな接続要件を満たすネットワークを構築する。[1][5]

開発組織: Telesat | Thales Alenia Space

運用状況: 開発中

TROPICS

TROPICSはTime-Resolved Observations of Precipitation structure and storm Intensity with a Constellation of Smallsatsの略である。ハリケーンを含む熱帯低気圧の監視と暴風雨に関する迅速な情報更新を目的とする。暴風雨の強さ、暴風雨内およびその周辺環境の温度と湿度の水平および垂直構造について迅速に更新される観測データを提供する。NASAの地球システム科学パスファインダー計画の一部であり、3Uサイズのキューブサット4機からなるコンステレーションである。当初7機の計画であったが、2022年の打ち上げ失敗により2機喪失し、残り4機をロケットラボのElectronロケットで投入した。地球低軌道(高度550km、軌道傾斜角32度)から観測を行う。日本関連の情報は確認されない。

開発組織: NASA

打ち上げ日: 2023年5月

運用状況: 運用中

Umbra

Umbraは米国Umbra社が開発する合成開口レーダー(SAR)を搭載した小型人工衛星コンステレーションである。高分解能(25cm級)の地球観測を目的とし、昼夜問わず悪天候下でも詳細な画像取得を実現する。商業SARサービス提供を主眼に置き、EOコンステレーションの一環として運用が進められている。[2][3][5][7]

開発組織: Umbra

運用状況: 運用中

WorldView Legion

WorldView LegionはMaxar Technologiesが開発した地球観測衛星コンステレーションである。全6基の高分解能光学衛星からなり、約30cm級の解像度で地表を観測する。国家安全保障、海上監視、商業利用、環境モニタリング、災害観測を目的とし、極軌道(太陽同期軌道)と中傾斜軌道に配置され、コンステレーション完成により1日最大15回の頻度観測を実現する。WorldViewコンステレーションの次世代機として位置づけられる。[1][2][4]

開発組織: Maxar Technologies

打ち上げ日: 2024年5月2日, 2024年8月15日, 2025年2月5日(予定6基)

運用状況: 運用中

WorldView-3

WorldView-3はWorldViewシリーズ初のマルチペイロード高解像度データ取得商業衛星である。主に高解像度地球観測を目的とし、気象・地球観測衛星として太陽同期準回帰軌道高度617kmで運用される。観測幅13.1km、設計寿命7年、重量2800kg、電力3.1kWである。[1]

開発組織: DigitalGlobe | Maxar Technologies

打ち上げ日: 2014年

運用状況: 運用中

WorldView-4

WorldView-4はデジタルグローブ社(現Maxar Technologies)が開発した商用地球観測衛星である。WorldViewシリーズ初のマルチペイロード高解像度データ取得衛星であり、31cm解像度の可視・近赤外4バンドおよびパンクロマティックバンドによる撮影を目的とする。太陽同期準回帰軌道617km上空を飛行し、高解像度画像を商業、政府、国際顧客に提供する。[1][2][3]

開発組織: DigitalGlobe | Lockheed Martin | Maxar Technologies

打ち上げ日: 2016-11-11

運用状況: 運用終了

Yaogan (遥感)

Yaogan(遥感)は中国の地球観測衛星シリーズである。主に国土資源調査、農作物生産量予測、災害対策、科学実験などの分野で活用されるリモートセンシング衛星であり、光学、SAR、ELINTなどのセンサーを用いて地球観測を行う。回収式遠隔探査シリーズとして開発され、中国航天科技集団公司の中国空間技術研究院が主体となって開発した。[3][4][5]

開発組織: CASC | CAST

打ち上げ日: 複数(例: 遥感24号は2014年頃、遥感34-02号は2022-03-17)

運用状況: 運用中

Chandrayaan-3

チャンドラヤーン3号はインド宇宙研究機関(ISRO)が実施した3回目の月探査ミッションである。月面への安全かつ軟着陸の実証、および小型ローバーによる月面探査の実証を目的とする。探査機は推進モジュール、ランダー(Vikram)、ローバー(Pragyan)で構成され、ランダーには地震計など3基、ローバーにはLIBSとAPXSの2基の観測装置が搭載されている。着陸目標はマンジヌス・クレーター南東の南緯約69度・東経32度付近である。[1][2][4]

開発組織: ISRO

打ち上げ日: 2023年7月14日

運用状況: 運用終了

Chang'e 3

嫦娥3号は中国の嫦娥計画に基づく月探査機である。ランダーと月面ローバーからなり、月面への軟着陸と科学観測を目的とする。中国初の月面軟着陸を実現し、ソ連ルナ24号以来37年ぶりの成功である。[1]

開発組織: CNSA

打ち上げ日: 2013年12月2日

運用状況: 運用終了

Chang'e 4

Chang'e 4は中国の月探査機であり、ランダーと月面ローバー「玉兎2号」を搭載する。嫦娥計画第二段階の一部として、月の裏側への世界初の軟着陸を実現し、南極-エイトケン盆地またはフォン・カルマン・クレーターでの地形調査、鉱物組成検出、中性子線計測、低周波電波観測を目的とする。月の進化プロセス解明に寄与する。[1][3][4]

開発組織: CNSA | CASC

打ち上げ日: 2018年12月8日

運用状況: 運用終了

Chang'e 5

嫦娥5号は嫦娥計画第三段階の月探査機である。月面自動サンプリング、月面離陸、月周回軌道上での無人ドッキング、第二宇宙速度まで加速して月の土壌サンプルとともに地球に帰還を目的とする。中国の宇宙開発史上初のサンプルリターンミッションとして開発された。軌道船、帰還船、離陸船、着陸船から構成される。[1][2]

開発組織: CNSA

打ち上げ日: 2020年11月24日

運用状況: 運用終了

Chang'e 6

嫦娥6号は中国国家航天局(CNSA)が実施する月探査ミッションの無人探査機である。月の裏側南極エイトケン盆地のアポロ盆地南部に着陸し、スコップとドリルで約2kgのサンプルを採取の上昇機で回収し、周回機経由で帰還機により地球へ持ち帰る世界初のサンプルリターンミッションを目的とする。中国の嫦娥計画第三段階の一環として開発され、月の起源・進化解明に寄与する。[1][2][3]

開発組織: CNSA

打ち上げ日: 2024年5月3日

運用状況: 運用終了

Chang'e 7

Chang'e 7は中国国家航天局が推進する月探査ミッションである。月の南極域を目標とし、水氷の存在確認を主目的とする。周回機、オービター、ランダー、ローバー、ミニホッピング探査機で構成され、永久影領域の探査を通じて国際月面研究基地(ILRS)の原型構築に向けたデータを収集する。[1][3]

開発組織: CNSA

打ち上げ日: 2026年8月予定

運用状況: 開発中

Chang'e 8

Chang'e 8は中国の月探査ミッションである。Leibnitz-Beta Plateau近傍の月南極地域を対象とし、Chang'e 7と連携して科学的探査および現地資源利用実験を実施する。国際月面研究ステーションの基盤を築くことを目的とする。国際協力として11カ国・地域および1国際機関のペイロードを搭載する。[1][2][4]

開発組織: CNSA

打ち上げ日: 2028年頃または2029年頃

運用状況: 開発中

DART

DARTは、NASAが実施した世界初の小惑星軌道変更実証ミッションである[2]。小惑星衝突による地球への脅威に対する惑星防衛戦略の一環として、探査機を小惑星に意図的に衝突させることで軌道を変更可能であることを実証することを目的としている[1][3]。ターゲットは地球衝突リスクのない二重小惑星システム・ディディモスおよびその衛星ディモルフォスであり、衛星への衝突を通じて軌道変更技術の可能性を検証する。

開発組織: NASA | JHUAPL

打ち上げ日: 2021年11月24日

運用状況: 運用終了

Destiny+

DESTINY⁺(深宇宙探査技術実証機)は、JAXAが開発する理工連携の小型深宇宙探査機である。本ミッションは、将来の低コスト・高頻度で持続的な深宇宙探査を実現するための工学技術実証と、ふたご座流星群の母天体である小惑星(3200)Phaethonのフライバイ観測および惑星間ダストの分析を科学的目的とする。探査機は秒速約36km/sの高速でPhaethonに約500kmまで接近し、望遠カメラで表層の地形地質を調査すると同時に、複数波長の分光カメラにより表層の物質分布を観測する。また、地球に飛来するダストを宇宙空間で直接捕集・分析することで、ダスト放出機構の解明を目指す。本機は電気推進(イオンエンジン)による地球周回軌道からの脱出と月スイングバイを経由したPhaethonへの航行を実証する。

開発組織: JAXA | 千葉工業大学 | NEC

運用状況: 開発中

Dragonfly

Dragonfly(ドラゴンフライ)は、NASAのNew Frontiersプログラム第4弾ミッションとして採択された土星の衛星タイタン探査ミッション。8つのローターを持つドローン型回転翼探査機で、タイタンの厚い大気を利用して動力飛行と離着陸を繰り返し、多様な地形(有機物砂丘、衝突クレーターなど)で表層物質の化学分析、気象観測、地中探査を行い、生命前駆物質の進化や居住可能性を調査する。ミッション期間は約2.7〜3年、総移動距離115〜175km、重量875kg、全長3.85m。[1][2][3][5][7][8]

開発組織: NASA | Johns Hopkins APL

打ち上げ日: 2026年予定(2027年予定の情報もあり)

運用状況: 開発中

Europa Clipper

エウロパ・クリッパーはNASA、ジェット推進研究所(JPL)、応用物理学研究所(APL)が共同開発した木星の衛星エウロパを観測するための大型探査機である[1]。本ミッションの主目的は、エウロパの表面構造・組成を調査し、氷殻の厚さを測定し、氷の下に存在するとされる全球的海洋の塩分濃度を決定することにより、生命維持に必要な水、エネルギー、化学物質が存在するか確認することである[2][3]。探査機は木星を周回する軌道に入らず、木星周回中にエウロパ上空の低高度を45~49回のフライバイで観測する設計となっている[1][3]。本体寸法は3.0m×4.7m×3.0m、打ち上げ時質量は約6tであり、NASAがこれまで開発した探査機の中で最も大きく重い[5]。

開発組織: NASA | JPL | JHUAPL

打ち上げ日: 2024年10月14日

運用状況: 運用中

Galileo

ガリレオはNASAが開発した木星探査機である。木星およびその衛星を周回観測し、大気組成を調査することを目的とする。オービターとプローブから構成され、1989年10月18日にスペースシャトル・アトランティスにより打ち上げられた。当初の計画がチャレンジャー事故により延期され、慣性上段ロケット(IUS)を使用して木星へ向かった。1995年12月7日に木星周回軌道に到達し、2003年9月に木星大気圏へ制御落下した。[2][3][7]

開発組織: NASA

打ち上げ日: 1989年10月18日

運用状況: 運用終了

HAKUTO-R

HAKUTO-Rはispaceが主導する民間月面探査プログラムである。ミッション1およびミッション2ではSeries1ランダーを用いて月面着陸と技術実証を実施し、低コストで高頻度の月輸送サービス提供を目的とする。ミッション1は2022年12月11日打ち上げ後、2023年4月26日に着陸試行したが通信途絶により失敗。ミッション2は2025年1月15日打ち上げ後、月周回軌道到達したが着陸成功に至らず。[1][2][3][4]

開発組織: ispace

打ち上げ日: 2022-12-11 (Mission 1), 2025-01-15 (Mission 2)

運用状況: 運用終了

Hera

Heraは欧州宇宙機関(ESA)が主導する小惑星探査機である。NASAのDART探査機が二重小惑星ディディモス・ディモルフォス系に衝突した影響を調査するAIDA(Asteroid Impact & Deflection Assessment)計画の一環を担う。2024年10月7日にSpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられ、2026年末から2027年にディディモス系に到達し、半年間観測を行う。プラネタリーディフェンス技術の検証を目的とし、日本からはJAXAが熱赤外カメラTIRIを提供する。

開発組織: ESA | NASA | JAXA

打ち上げ日: 2024年10月7日

運用状況: 運用中

IM-2 (Athena)

IM-2 (Athena)はアメリカのIntuitive Machines社が開発したNova-Cクラスの月面着陸機である。NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)の一環として、月南極付近の永久影領域での資源探査を目的とし、PRIME-1ドリル・質量分析計、YAOKI月面探査車、μNovaホッパー、Tiger Eye 1放射線センサーなどのペイロードを搭載する。IM-1に続く2回目のミッションであり、LiDARやAIを活用した自律着陸システムを改良搭載し、民間初の永久影クレーター探査を目指す。[1][2][3][4][5]

開発組織: Intuitive Machines | NASA

打ち上げ日: 2025年2月27日

運用状況: 運用終了

Ingenuity

IngenuityはNASAが開発した火星ヘリコプターである。Perseveranceローバーと共に火星へ打ち上げられ、火星の大気圏内での有人制御飛行の可能性を実証することを目的とする。当初は30日間で5回のテスト飛行を予定した技術実証ミッションであったが、72回の飛行を達成し、Perseveranceの空中偵察を支援した。最終飛行は2024年1月18日であり、ミッションは2024年1月25日に完了した。[1][3]

開発組織: NASA | JPL

打ち上げ日: 2020年7月30日

運用状況: 運用終了

Lucy

ルーシーはNASAが開発した探査機であり、木星のトロヤ群小惑星を主対象とする。ミッションの目的は太陽系形成初期の岩石集団を調査し、惑星形成の化石として太陽系の謎を解明することである。12年間のミッションで1つのメインベルト小惑星と6つのトロヤ群小惑星の計7つのターゲットをフライバイで探査する。開発背景は木星のL4およびL5ラグランジュ点に位置するトロヤ群小惑星の未解明な特性を明らかにするためであり、史上初の複数トロヤ小惑星探査ミッションである。[1][2][3][6]

開発組織: NASA | Southwest Research Institute | Lockheed Martin | NASA Goddard

打ち上げ日: 2021年10月16日

運用状況: 運用中

Luna 25

ルナ25号はロシアのロスコスモスが開発した月探査機である。月の南極付近への軟着陸技術実証および土壌サンプル採取・組成分析を主目的とし、旧ソ連時代以来の月着陸ミッションとしてルナ計画の継続性を強調して命名された。当初はランダーとオービターで構成されていたが、着陸船単独となった。質量分析計やカメラ、ロボットアーム、掘削装置を含む科学機器を搭載し、ボグスラフスキークレーター北部への着陸を予定していた。[1][2][4]

開発組織: Roscosmos

打ち上げ日: 2023年8月11日

運用状況: 運用終了

Luna 27

Luna 27はロシアの月探査計画の一環である大型着陸探査機である。月の南極近傍に着陸し、ローバと着陸機を用いて水、氷、揮発性物質の探査を実施する。ドリルを用いた掘削・サンプル採取・分析を行い、その場資源利用(ISRU)の実証を目的とする。Luna-25(着陸技術実証)、Luna-26(周回衛星)、Luna-27の3機で月極域着陸ミッションを構成し、ESAとの協働で開発中である。

開発組織: Roscosmos | ESA

運用状況: 開発中

LUPEX

月極域探査機(LUPEX)は、インド宇宙研究機関(ISRO)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発する月探査ミッションである。月の極域における水資源の存在量・状態の現地観測、月表層大気の揮発性成分観測、着陸地点の元素濃度・分布観測を目的とし、重力天体表面探査技術(移動・越夜・掘削)の確立を目指す。着陸機(ISRO担当)とローバ(JAXA担当)で構成され、H3ロケットで打ち上げ後、月面着陸しローバが10km以上移動して土壌掘削・分析を行う。[1][2][5][6]

開発組織: JAXA | ISRO

打ち上げ日: 2028年度

運用状況: 開発中

Mars 2020 (Perseverance)

Mars 2020(Perseverance)は、NASAの火星探査ミッションである。古代の微生物生命の痕跡を探査し、岩石および土壌サンプルを収集・キャッシュして将来の地球帰還に備えることを目的とする。Jezero Craterに着陸し、地質・気候を特徴づけ、人類探査の基盤を築く。Ingenuityヘリコプターを搭載し、他惑星初の動力飛行を実証する。[1][2][3]

開発組織: NASA

打ち上げ日: 2020年7月30日

運用状況: 運用中

MMX

MMX(Martian Moons eXploration)は、JAXAが主導する火星衛星探査計画である。火星の衛星フォボスとダイモスを観測し、フォボスに着陸して表層物質をサンプル採取し地球に帰還することを目的とする。火星衛星の起源解明、火星圏の進化過程解明、火星圏往還技術、天体表面サンプリング技術、新探査通信技術の獲得を目指す。[1][2]

開発組織: JAXA | NASA | ESA | DLR | CNES

打ち上げ日: 2026年度予定

運用状況: 開発中

Nova-C (Odysseus)

Nova-C(愛称:Odysseus)は、米国のインテュイティブ・マシーンズ社が開発した月面着陸機である。NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)プログラムの一環として、月への科学機器と実証装置の輸送を目的に開発された。本機体は民間企業による世界初の月面軟着陸を実現し、アルテミス計画における宇宙飛行士の月面活動支援と火星探査への基盤構築に貢献するものである。

開発組織: Intuitive Machines | NASA

打ち上げ日: 2024年2月15日

運用状況: 運用終了

Peregrine

Peregrine Mission One(PM1)はアストロボティック・テクノロジーが開発した米国初の民間月着陸機である。同社初の月着陸機として、2019年5月にNASAの商業月面輸送サービス(CLPS)において初めて月への輸送を請け負う着陸機の一つに選定された。本ミッションは、NASA観測機器、カーネギーメロン大学開発の月面ローバーIris、日本のアストロスケール、大塚製薬のペイロードなど複数の科学機器を月面に輸送することを目的とした。また、月の水などの資源確保の可能性を調査し、将来の月面での人類居住の可能性を切り開くことを目指していた。[1][2][3]

開発組織: Astrobotic | NASA

打ち上げ日: 2024年1月8日

運用状況: 運用終了

Psyche

Psyche(サイキ)は、太陽系形成初期段階での惑星の分化過程を理解することを目的とした NASA のディスカバリー・プログラムの探査機である[1][2]。金属を主体とする小惑星「プシケ(16 Psyche)」を調査する NASA 初のミッションであり、火星と木星の間の小惑星帯に位置する同小惑星に向かっている[2][4]。プシケは、原始惑星のコアであった可能性があり、その観測を通じて地球のような惑星の形成についての貴重な情報が得られることが期待されている[4]。探査機本体は小型バンほどの大きさで、太陽電気推進システムで駆動される[1]。

開発組織: NASA | アリゾナ州立大学 | JPL | Maxar Technologies

打ち上げ日: 2023年10月13日

運用状況: 運用中

SLIM (Moon Sniper)

SLIM(Smart Lander for Investigating Moon、小型月着陸実証機)は、JAXAが開発した月面探査機である。世界初の月面ピンポイント着陸技術を実証し、誤差100m以内の高精度着陸を実現する。将来的な月惑星探査の高頻度化・多様化に貢献する軽量小型システムを目標とする。月周回衛星「かぐや」のデータを利用した航法カメラによる画像照合航法を採用する。月の起源を探る科学観測も行う。[1][2][3]

開発組織: JAXA

打ち上げ日: 2023年9月7日

運用状況: 運用終了

Tianwen-1

天問1号は中国初の火星探査ミッションである。周回機(オービター)、着陸船(ランダー)、探査車(マーズ・ローバー、祝融号)から構成され、火星の周回探査、着陸探査、巡視探査を1回のミッションで実現する。名称は戦国時代の詩人屈原の詩『天問』に由来し、真理追究の精神を表す。総質量は約5tであり、地質構造、土壌特徴、表面物質組成、水氷分布、大気電離層、気候などを調査する。[1][2]

開発組織: CNSA

打ち上げ日: 2020年7月23日

運用状況: 運用中

VIPER

VIPER(Volatiles Investigating Polar Exploration Rover)は、NASAが開発した月探査ローバーである。月の南極地域で水氷などの揮発性物質を探査し、その分布と利用可能性を調査することを目的とする。アルテミス計画の一環として、将来の月面基地建設に必要な資源マッピングに寄与する。当初2023年打ち上げ予定であったが、着陸船の問題や予算超過により2024年7月に一度中止された。その後、Blue OriginのBlue Moon Mark 1着陸船を活用した2027年月面着陸計画で復活した。

開発組織: NASA | Astrobotic | Blue Origin

運用状況: 開発中

あかつき

あかつきは、金星大気の謎を解明することを目的とした日本の金星探査機です[1]。本探査機は金星大気の3次元的な動きを明らかにし、金星の気象学を確立することを主目的としており[2]、スーパーローテーションと呼ばれる惑星規模の高速風など、従来の気象学では説明不可能な金星の大気現象メカニズム解明を目指しています[6]。あかつきは世界初の惑星気象衛星であり[4]、6台の観測機器を駆使して金星の気象を詳細に観測し、その結果として金星だけでなく様々な惑星に共通する気象現象の理解を深めることが期待されています[1]。

開発組織: JAXA(宇宙航空研究機構)

打ち上げ日: 2010年5月21日

運用状況: 運用中

はやぶさ2

小惑星探査機「はやぶさ2」は、JAXAが開発した後継機で、小惑星リュウグウ(C型小惑星)への探査、サンプル採取・リターン、人工クレーター生成による内部物質探査を実施。太陽系起源・生命誕生の謎解明と深宇宙探査技術の確立を目的とし、はやぶさ初号機の経験を継承・発展させたミッション。[1][2][7][8]

開発組織: JAXA

打ち上げ日: 2014年12月3日

運用状況: 運用中

Alpha (Firefly)

Alphaはアメリカの宇宙企業Firefly Aerospaceが開発した液体燃料小型二段ロケットであり、1,000kg超のペイロードを低軌道(LEO)に投入できる能力を持つ。極超音速テスト、国家安全保障ミッション、商業衛星打ち上げなど、即応性の高い宇宙ミッションの実施を目的として開発された。特に米国宇宙軍の戦略対応型打ち上げミッション(VICTUS NOX)における実績を有し、短期間での打ち上げ準備が可能な機体として設計されている。

開発組織: Firefly Aerospace

打ち上げ日: 2021年9月2日(初号機)

運用状況: 運用中

Angara

アンガラはロシアで開発・運用されている人工衛星打ち上げ用ロケットである。名称はロシアのアンガラ川に由来する。アメリカのEELVと同様に規格化された設計が為され、必要に応じて構成を変えることで3,800から24,500kgの貨物を低軌道に投入できる。これによりコスモス-3M、ツィクロン、ロコット、ゼニット、プロトンなどの打ち上げロケットを置き換えることを目的としている。ソ連崩壊後のロシアで設計された初の環境に優しい打ち上げロケットとして位置付けられる。[1][2][4]

開発組織: Khrunichev | Roscosmos

打ち上げ日: 2014年7月9日(アンガラ1.2PP初飛行試験)、2015年12月(アンガラA5初飛行試験)、2020年12月14日(アンガラA5の2度目の打ち上げ成功)[2][5]

運用状況: 運用中

Ariane 5

アリアン5は、欧州のArianespace社が開発した大型打ち上げロケットで、主に大型衛星やISS補給機ATV、水星探査機BepiColomboなどを地球低軌道(LEO)や静止軌道(GEO)へ運ぶことを目的とする。1996年の初回失敗後、1997年に初成功、1999年に運用開始し、商用衛星打ち上げに特化した純粋な商用ロケットとして設計された[1][2][3]。

開発組織: Arianespace | ESA

運用状況: 運用終了

Ariane 6

Ariane 6(アリアン6)は、欧州宇宙機関(ESA)により開発された大型ロケットであり、2023年7月まで運用されていたAriane 5の後継機として位置づけられる。液体水素・液体酸素を推進薬とする第1段と、同じく液体水素・液体酸素を推進薬とし再着火可能な上段エンジンを備える上段で構成され、離昇時には固体ロケットブースター(P120C)で推力を補う。Ariane 5の開発終了およびロシアのソユーズ・ロケット事業の喪失に伴い、欧州が宇宙への自前のアクセスを確保するために開発された。モジュール式で汎用性が高く、Ariane 62(低軌道へ約10.3t、GTO(静止トランスファー軌道)へ約4.5t)とAriane 64(低軌道へ約21.6t、GTOへ約11.5t)の2つの形態がある。再点火可能な上段により、1回の打ち上げで複数のミッションを持つ各衛星を異なる軌道に打ち上げることが可能である。

開発組織: ESA | Arianespace

打ち上げ日: 2024年7月9日

運用状況: 運用中

Delta IV Heavy

デルタIVヘビーはアメリカのユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)が開発した大型ロケットである。主に国家安全保障関連の偵察衛星や科学探査機の打ち上げを目的とし、2002年に初打ち上げされたデルタIVシリーズの最強構成で、極軌道へ約20tのペイロードを投入可能である。2024年4月10日のNROL-70ミッションが最終打ち上げであり、合計16回のミッションを実施した。[1][2][7]

開発組織: ULA

運用状況: 運用終了

Electron

ElectronはRocket Labが開発した小型衛星専用ロケットである。200-300kgのペイロードを低軌道(LEO)に投入することを目的とし、CubeSatなどの小型衛星の専用打ち上げを実現する。3Dプリントエンジンとカーボン複合材構造を採用し、高頻度・低コスト打ち上げを可能とする開発背景を持つ。[1][3][5]

開発組織: Rocket Lab

運用状況: 運用中

Falcon 9

ファルコン9はSpaceX社が開発した再利用可能なブースターを備えた商業打ち上げロケットである。NASAとの契約に基づきクルードラゴン宇宙船やドラゴン補給船の打ち上げに使用され、低価格と高信頼性で多数の衛星やミッションを支える。2010年6月の初打ち上げ成功以降、性能向上と再利用技術の進化を続け、2026年現在通算600回目の打ち上げを達成している。[1][5]

開発組織: SpaceX

打ち上げ日: 2010年6月(初回)

運用状況: 運用中

Falcon Heavy

Falcon HeavyはスペースXが開発した大型ロケットであり、ファルコン9ロケットの発展型として位置付けられる。3基のブースターが連結され、合計27基のエンジンを搭載しており[3][4]、低軌道への打ち上げ能力は63,800 kgに達する[3]。その積載能力からアポロ計画で使われたサターンVロケットの半分弱に匹敵する性能を有し[3]、超大型重量貨物打ち上げ機に分類されている。政府および民間の両ミッションに対応し、NASAのアルテミス計画の中継地点となる有人モジュール(HALO)と電力推進装置(PPE)の打ち上げ、NASA探査機Psycheミッション、複数の通信衛星の打ち上げなど、多様なミッションを実施している[1][2][6]。

開発組織: SpaceX

運用状況: 運用中

Firefly Alpha

Firefly AlphaはFirefly Aerospaceが開発した液体燃料小型二段ロケットである。小型衛星の低軌道投入を目的とし、即応性が高い打ち上げ運用を実現する。開発背景は商業衛星、国家安全保障ミッション、極超音速テストなどの迅速な宇宙ミッション対応である。日本ではHOSPOとのMOU締結により日本発射場利用の可能性が検討されている。[1][2][6][8]

開発組織: Firefly Aerospace

打ち上げ日: 複数(2021年9月、2022年10月、2023年9月、2023年12月など)

運用状況: 運用中

H-IIA

H-IIAロケットは、日本の宇宙開発事業団(NASDA)と後継法人の宇宙航空研究開発機構(JAXA)および三菱重工が開発した人工衛星打ち上げ用液体燃料ロケット[3]。日本初の純国産ロケットH-IIロケットで培われた技術をもとに開発され、多様な人工衛星・探査機の打ち上げを、高い信頼性と低コストで行うロケットとして基幹ロケットに位置づけらていた[2][3]。2001年8月の試験機打ち上げ以来、成功率約97%の高い信頼性を保っていた[1]。2007年から打ち上げ事業は三菱重工業に移管[4]。

開発組織: JAXA | 三菱重工業

打ち上げ日: 2001年8月(試験機)

運用状況: 運用中

H3

H3ロケットは、次世代の大型基幹ロケットで、H-IIAロケットの後継機として開発された。日本が宇宙輸送能力を維持・強化し、柔軟性・高信頼性・低コストを実現するための衛星打ち上げミッションを目的とする。複数の機体形態(LE-9エンジン基数、SRB-3本数、フェアリングサイズを選択)で多様な軌道・ペイロードに対応。[1][2][9]

開発組織: JAXA | 三菱重工業 | IHI | 川崎重工業

打ち上げ日: 複数(試験機1-7号機等、2024年以降継続)

運用状況: 運用中

Hyperbola-1

Hyperbola-1(双曲線-1)は、中国の民間企業iSpace(星際栄耀)が開発した小型固体ロケットである。全長20m、直径1.4m、打ち上げ質量31トンで、260kgのペイロードを低軌道に投入可能である。2019年7月25日に中国初の民間企業によるロケット打ち上げおよび商業衛星2機の軌道投入に成功した。中国の商用宇宙分野での高頻度打ち上げ実現を目的とする。[3][4]

開発組織: ispace

打ち上げ日: 2019-07-25

運用状況: 運用中

KSLV-III

KSLV-IIIは液化メタンを燃料とする再利用可能なロケットである。将来的に韓国の有人宇宙船の打ち上げロケットとして使用されることを想定し、ヌリ号(KSLV-II)の後継として開発が予定されている。韓国航空宇宙研究院(KARI)が主導し、ハンファ・エアロスペースとの間で知識財産権をめぐる争いが生じている。[3][10]

開発組織: 韓国航空宇宙研究院 | ハンファ・エアロスペース

運用状況: 開発中

Kuaizhou

Kuaizhou(快舟)は、中国の小型固体燃料ロケットファミリーである。迅速対応型の軌道投入を目的とし、元々は軍事ペイロード運搬用として開発されたが、現在は商業小衛星打ち上げ市場向けに運用される。KZ-1Aは全長約19.4m、直径1.4m、離陸質量30トンで、500km SSOへ最大250-300kgのペイロードを投入可能である。3段固体燃料+液体燃料第4段(ペイロード上段)を採用し、移動式発射台から24時間以内の準備で打ち上げられる。[1][2][3][5][6]

開発組織: CASIC | EXPACE

運用状況: 運用中

LauncherOne

LauncherOneはヴァージン・オービット社が開発・運用する2段式の空中発射ロケットである。[1][2]通常のロケットと異なり、ボーイング747-400を改造した空中発射母機「コズミックガール」に搭載された状態で高高度まで運ばれ、空中でエンジンを点火して人工衛星を軌道に投入する。[1]小型衛星やキューブサットの打ち上げに特化した設計となっており、太陽同期軌道に最大300kgのペイロードを投入する能力を持つ。[2]空中発射方式により、従来のロケット発射方式よりも少ない燃料で済み、打ち上げ場所や天候に制限がなく、実質的にどこでも打ち上げられるという利点がある。[4]

開発組織: Virgin Orbit

打ち上げ日: 2021年1月18日(初めての打ち上げ成功)

運用状況: 運用中

Long March 11 (長征11号)

長征11号は4段式固体燃料ロケットである。全長約20.8メートル、直径2メートル、総質量58トン、主に近地球軌道および太陽同期軌道への小型ペイロード打ち上げを目的とする。自然災害などの緊急時における24時間以内の迅速打ち上げ需要を満たすために開発された。陸上および海上からの打ち上げが可能であり、海上打ち上げは中国初の商業化応用も含む。[1][2][3]

開発組織: CASC | CALT

運用状況: 運用中

Long March 5 (長征5号)

長征5号は中国運載火箭技術研究院(CALT)が開発した大型打ち上げロケットである。大型人工衛星、有人宇宙ステーションのモジュール、月・惑星探査機、宇宙船などの打ち上げを目的とし、地球低軌道(LEO)最大25t、静止トランスファー軌道(GTO)最大14tの能力を持つ。ミッションに応じて長征5号甲、乙、丙、丁などのヴァリエーションが存在し、中国の将来の有人宇宙飛行と深宇宙探査を担う。[1][4][5]

開発組織: CALT | CASC

打ち上げ日: 2016年11月3日(初回)

運用状況: 運用中

Miura 5

Miura 5はスペインの民間宇宙企業PLD Spaceが開発する2段式小型ロケットである。小型・超小型衛星を低コストで太陽同期軌道(高度500km)に300~540kg打ち上げることを目的とする。再利用可能な第1段ブースターを備え、年間15回の打ち上げを計画する。Miura 1サブオービタルロケットの技術を基に開発され、欧州初の民間軌道投入ロケットを目指す。[1][2][3][4][5][6]

開発組織: PLD Space | ESA

打ち上げ日: 2025年または2026年(予定)

運用状況: 開発中

MOMO

MOMOはインターステラテクノロジズが開発した観測ロケットである。全長10.1m、直径50cmの液体ロケットで、エタノールを燃料、液体酸素を酸化剤とする。高度100kmのカーマン・ライン到達を目標とし、20-30kgのペイロードを準軌道に打ち上げる能力を持つ。世界一低価格で便利なロケットを目指し、高い内製率による一気通貫開発で従来の約10分の1の価格を実現する。科学実験、PR・ブランディング、TENGAロボの宇宙到達と回収、無線通信セキュリティ実証などのミッションを実施。日本初の民間単独宇宙空間到達を2019年に達成した。[1][2][3][4][5]

開発組織: インターステラテクノロジズ

打ち上げ日: 2019-05-04 (MOMO3号機成功、他複数回実施)

運用状況: 運用中

New Glenn

New GlennはBlue Originが開発した超大型再使用型液体燃料ロケットである。全長98m、直径7mの2段式で、低軌道(LEO)に45t以上、静止トランスファー軌道(GTO)に13tのペイロードを運搬可能である。再使用を目的とし、第1段ブースターは最低25回の再利用を想定する。サターンVロケットに匹敵する規模で、月着陸船ブルームーンや商業宇宙ステーションオービタルリーフなどのミッションを支える。2025年1月16日に初飛行成功、2回目で第1段回収に成功し、NASA火星探査機ESCAPADEを打ち上げた。以降アップグレードを進めている。[1][2][3][4]

開発組織: Blue Origin

打ち上げ日: 2025年1月16日(初回)

運用状況: 運用中

NURI (KSLV-II)

ヌリ(KSLV-II)は韓国航空宇宙研究院(KARI)が開発した人工衛星打ち上げ用の3段式液体燃料ロケットである。1.5トン級の実用衛星を高度600~800kmの地球低軌道に投入することを目的とし、韓国独自の国産技術による完全自立型打ち上げ能力の確立を開発背景とする。[1][2][3][4][5]

開発組織: KARI

打ち上げ日: 2021年10月21日(初号機), 2022年6月18日(2号機成功), 2025年11月27日(4回目)

運用状況: 運用中

Proton

Protonはソビエト連邦で1962年に開発が開始された使い捨て型ロケットである。当初は100メガトン級核弾頭を搭載可能な超重ICBM(UR-500)として計画されたが、1965年にICBM計画が中止され、有人月周回飛行や大型衛星、宇宙ステーション、惑星探査機の打ち上げに転用された。信頼性向上後、MirやISSのモジュール、商業衛星などを多数打ち上げた[1][2][3]。

開発組織: Khrunichev | Chelomey Design Bureau

打ち上げ日: 1965年7月16日(初回飛行)

運用状況: 運用中

PSLV

PSLVは、インド宇宙研究機関(ISRO)が開発した中型ロケットである。その名称は「Polar Satellite Launch Vehicle(極軌道衛星打ち上げロケット)」に由来し、地球を南北に回る極軌道への地球観測衛星などの打ち上げを目的に開発された。1993年の初打ち上げ以来、約60機が成功裡に打ち上げられ、約95%の成功率を誇っている。PSLVはインドの宇宙開発を支える主力ロケットとして、通信衛星、地球観測衛星、月探査機、火星探査機など多様なミッションに使用されてきた。商業打ち上げサービスも提供されており、国際的な競争力を有している。

開発組織: インド宇宙研究機関(ISRO)

打ち上げ日: 1993年9月20日(初打ち上げ)

運用状況: 運用中

RFA ONE

RFA ONEはRocket Factory Augsburg (RFA)社が開発する中規模の3段式液体燃料ロケットである。宇宙へのアクセスを普及させ打ち上げコストを削減することを目的とし、最大1.3トンのペイロードを低地球軌道 (LEO) へ正確かつ柔軟に投入する。低コストステンレス製タンクと自家開発のHelixエンジンを用い、Redshiftと呼ばれる軌道投入vehicle (OTV) を第3段に搭載して多様な軌道 (LEOからGTOまで) に対応する。将来的に第1段回収とエンジン再利用を目指す。[1][2][3]

開発組織: Rocket Factory Augsburg

運用状況: 開発中

SLS (Space Launch System)

SLS(Space Launch System)はNASAが開発した大型打ち上げロケットである。アルテミス計画においてオリオン宇宙船や貨物、科学衛星を月、小惑星、火星などの深宇宙へ直接輸送することを目的とする。スペースシャトルやコンステレーション計画の技術を活用し、サターンV以来の惑星間有人探査能力を実現する。全長98m、直径8.4mの2段式ロケットで、Block 1構成がアルテミス1に使用される。[1][6]

開発組織: NASA

打ち上げ日: 2022年11月16日

運用状況: 運用中

Soyuz-2

ソユーズ2ロケットは、1957年のスプートニク1号打ち上げに使用されたR-7Aロケットを改良したロケットであり、1966年に現在のソユーズロケットに近いものが完成し、1973年の改造を経て現在の形態に至った。プログレス補給船、ソユーズ宇宙船、地球観測衛星(RESURS)、バイオサット、コスモス衛星などの打ち上げに使用される。有人及び無人ミッションの両方に対応し、バイコヌール宇宙基地とプレセツク宇宙基地から打ち上げられている。[2]

開発組織: Roscosmos

運用状況: 運用中

SSLV (Small Satellite Launch Vehicle)

SSLV(Small Satellite Launch Vehicle)はインド宇宙研究機関(ISRO)が開発した小型衛星打ち上げ用ロケットである。小型・超小型衛星(質量10〜500kg)を高度500kmの低軌道に投入することを目的とし、低コスト、高頻度打ち上げ、短いターンアラウンドタイム(72時間程度)、オンデマンド発射、複数衛星搭載の柔軟性を特徴とする。3段固体推進ロケットと液体推進の終末段(VTM)を備え、直径2m、全長34m、リフtoff重量約120トンである。開発は2017年に開始され、商業的な小型衛星打ち上げ市場に対応する。[1][2][3]

開発組織: ISRO

打ち上げ日: 2022年8月7日 (D1), 2023年2月 (D2)

運用状況: 運用中

Starship

StarshipはSpaceXが開発する完全再利用型の二段式超大型ロケットである。下段のSuper Heavyブースターと上段のStarship宇宙船で構成され、全長約121〜123m、直径9mである。人や貨物を地球周回軌道、月、火星へ運ぶことを目的とし、月面基地建設、火星探査、地球上点対点輸送、Artemis計画の有人月着陸船としても用いられる。再利用性と高頻度打ち上げによりコスト削減と多目的運用を実現する。

開発組織: SpaceX

運用状況: 開発中

Terran R

Terran Rは、Relativity Spaceが開発する完全再使用型大型ロケットである。3Dプリンティングを活用した製造により、機体95%を60日で生産可能であり、地球低軌道(LEO)へ20トン(第一段回収時は23.5トン)のペイロード投入能力を有する。高さ66m、直径4.9m、ペイロードフェアリング5mの2段式ロケットとして、大型コンステレーション打ち上げ需要に対応し、人類の多惑星化を目的とする。[1][2][3][4][5]

開発組織: Relativity Space

打ち上げ日: 2026年後半予定

運用状況: 開発中

Vega-C

Vega-Cは欧州宇宙機関(ESA)がVegaロケットの後継として開発した小型ロケットである。高度700kmの極軌道へ2.2〜2.3トンのペイロードを打ち上げる能力を有し、小型衛星や地球観測衛星の低軌道(LEO)投入を経済的に実現する。Vegaに比べ全長が約5m延長され、フェアリング容積が2倍に拡大、デュアルローンチやライドシェアミッションに対応する。全長34〜34.8m、直径3.4m、重量210トンである。2022年7月の初打ち上げ(VV21)に成功したが、同年12月のVV22で第2段異常により失敗、ノズル再設計後、2024年以降飛行再開に向けた準備が進められている。[1][2][4]

開発組織: ESA | ASI | Avio

打ち上げ日: 2022-07-13 (初号機), 2024以降再開予定

運用状況: 運用中

Vulcan Centaur

Vulcan Centaurはユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)が開発した大型液体燃料ロケットである。アトラスVおよびデルタIVの後継機として、国家安全保障輸送プログラム(NSSL)対応の軍事衛星・惑星探査機・商業衛星打ち上げを目的とする。初号機はCertification-1(Cert-1)ミッションとして2024年1月に打ち上げられ、アストロボティックの月着陸船Peregrineとセレスティスのペイロードを搭載した。[1][2][5]

開発組織: ULA

打ち上げ日: 2024年1月8日

運用状況: 運用中

ZERO

ZEROは、インターステラテクノロジズが開発する小型人工衛星専用の二段式液体ロケットである。[1]世界中で急拡大する小型衛星打ち上げ市場において国際的な競争力を持つ宇宙輸送サービスを提供することを目的としており、日本政府が目指す国内の打上げ能力向上に貢献する。[6]同社は2017年の観測ロケットMOMO初号機から開発を開始し、2019年に国内民間企業単独として初めて宇宙空間到達を達成した実績を有している。[1]メタンと液体酸素を燃料として使用することが同社の特徴である。[1]

開発組織: インターステラテクノロジズ

運用状況: 開発中

Zhuque-2

朱雀2号は中華人民共和国の民間企業ランドスペース社が開発した中型液体燃料ロケットである。液体酸素と液体メタンを推進剤とし、世界で初めて衛星軌道に到達したメタン系ロケットとして2023年7月12日の2回目打ち上げで成功を収めた。商業衛星打ち上げを目的とし、離陸重量216tの2段式構成である。[1]

開発組織: LandSpace

打ち上げ日: 2023年7月12日(初軌道成功)

運用状況: 運用中

イプシロンS

イプシロンSロケットは、イプシロンロケットの後継機として開発された小型ロケットである。H3ロケットとのシナジー効果を発揮し、打上げコスト低減と高い信頼性の両立、衛星運用性向上により国際競争力を強化することを目的とする。主なミッションは太陽同期軌道(SSO)へ600kg以上、LEOへ1400kg以上の衛星投入であり、試験機の成功実績を基に第1段階開発を完了し、第2段階として打上げ能力向上と複数衛星搭載構造等の強化を図る。[1][2][5]

開発組織: JAXA | IHI

運用状況: 開発中

カイロス

カイロスは日本の民間企業スペースワンが開発する小型固体燃料ロケットである。小型衛星を迅速かつ柔軟に太陽同期軌道へ投入する宇宙宅配便を実現することを目的とする。固体燃料を動力とし、発射準備を短縮し衛星受け取りから4日で発射可能とする。自動化管制により省人化を実現する。ミッションネームはRising Hope Starであり、国内民間事業者として初の自社ロケットによる人工衛星軌道投入を目指す。全長約18mである。[1][2]

開発組織: スペースワン

打ち上げ日: 2026年3月1日予定

運用状況: 開発中

Axiom Station

Axiom StationはAxiom Space社が開発中の世界初の商業宇宙ステーションで、国際宇宙ステーション(ISS)の米国実験棟に接続する居住モジュールを段階的に追加し、ISS退役後に独立運用する次世代軌道プラットフォーム。微小重力環境下での研究・技術開発、商業活動、宇宙旅行を促進し、人類の持続的な宇宙活動とグローバル宇宙経済の創出を目指す。日本企業Elevation Spaceとの協業で大気圏再突入・回収サービスも検討中。[1][2][6]

開発組織: Axiom Space | NASA

運用状況: 開発中

Bharatiya Antariksh Station

Bharatiya Antariksh Station(BAS)はインドが独自に開発している計画中の有人宇宙ステーションである[1]。低地球軌道の高度400~450kmに位置し、インドの宇宙飛行士が3~6ヶ月間の長期滞在を可能にする[1]。国際宇宙ステーション(ISS)に類似した設計で、5つのモジュールで構成される[1]。最初のモジュール打ち上げは2028年を予定しており、完全な運用開始は2035年を目標としている[1]。BASは微小重力環境での科学研究、技術実証、および人工宇宙飛行技術の開発プラットフォームとして機能する[3]。この計画はインドが独立した有人宇宙ステーション運用国となることを目指すものである。

開発組織: ISRO

打ち上げ日: 2028年(最初のモジュール)

運用状況: 開発中

Bharatiya Antariksha Station

Bharatiya Antariksha Station(BAS)は、インドが計画するモジュール式宇宙ステーションである。ISROが開発を主導し、低軌道(約400km)で運用され、微小重力実験、宇宙医学、技術実証、地球観測を目的とする。2035年までの完全運用を目指し、有人滞在を可能とし、国際協力も推進する。[1][2]

開発組織: ISRO

打ち上げ日: 2028年(最初のモジュール)

運用状況: 開発中

Gateway

月周回有人拠点Gatewayは、NASAが主導するアルテミス計画において月周回軌道上に構築される宇宙ステーションである。月面の持続的な有人探査を支援し、火星探査に向けた技術実証を目的とする中継基地として機能する。日本はバッテリ、環境制御・生命維持装置、物資補給等で協力する。[1][2][4][5]

開発組織: NASA | JAXA | ESA | CSA | UAE

打ち上げ日: 2025年頃(PPEおよびHALO予定)

運用状況: 開発中

Orbital Reef

Orbital Reefは、Blue OriginとSierra Spaceが主導する商用宇宙ステーションで、ISS退役後の地球低軌道における多目的ビジネスパークとして開発。微小重力環境での研究・開発・製造、宇宙旅行などを支援し、オープンアーキテクチャで拡張可能。NASAが支援し、ESAや日本企業(三菱重工)の参加も進む。

開発組織: Blue Origin | Sierra Space | Boeing | NASA | ESA | 三菱重工業

運用状況: 開発中

Starlab

Starlabは、国際宇宙ステーション(ISS)の退役後を見据えて開発される次世代の商業宇宙ステーションである。Voyager Space、NanoRacks、Lockheed Martinが中心となり、Airbus、Northrop Grummanなどが参画して開発が進められている。微小重力環境を活用した科学実験や技術調査、商業活動の拠点となることを目的としており、AI対応の運用システムを特徴とする。ISS退役に伴い、低軌道における人類の継続的な存在と、微小重力科学・研究のシームレスな移行を実現する。NASAの商業宇宙ステーション計画(Commercial LEO Destinations)に選定されており、NASA、ESA、日本、カナダなどの国際的なパートナーから支援を受けている。

開発組織: Voyager Space | Nanoracks | Lockheed Martin | Airbus Defence and Space | Northrop Grumman | NASA | ESA | JAXA | CSA | 三菱商事

運用状況: 開発中

Tiangong (天宮)

天宮(てんきゅう、Tiangong)は、中華人民共和国が運用する宇宙ステーションである。天宮1号(2011年打ち上げ)および天宮2号(2016年打ち上げ)は試験機であったのに対し、現在運用中の天宮は2021年より建設が開始された完成型の宇宙ステーションであり、旧ソ連のミールに匹敵するサイズとなっている[5]。コアモジュール「天和」と2つの実験モジュール「問天」「夢天」で構成され、3名の宇宙飛行士による長期滞在が可能であり、クルー交代時には最大6名の収容ができる[2]。同時に複数の宇宙船や貨物船がドッキングでき、指定のドッキングハッチを持つ他国の宇宙船もドッキング可能な設計となっており[2]、低軌道を周回する地球観測および宇宙科学実験のプラットフォームとして機能する。運用期間は約15年間と見込まれている[2]。

開発組織: CNSA

打ち上げ日: 2021年4月(建設開始)

運用状況: 運用中

Blue Moon

Blue MoonはBlue Origin社が開発中の月面着陸船である。NASAのアルテミス計画、特にArtemis Vミッションで使用され、無人貨物輸送版(マーク1)と有人輸送版(マーク2)があり、月面に最大3トンまたは最大4人の宇宙飛行士を運ぶことを目的とする。将来的な火星有人探査の基礎を築くための月探査をサポートする。[1][2]

開発組織: Blue Origin | NASA

運用状況: 開発中

Cargo Dragon

Cargo Dragonは、SpaceX社が開発した無人の商業補給機である。国際宇宙ステーション(ISS)への与圧貨物および船外貨物の輸送と、ISSからの不用品回収を目的とする。NASAの商業軌道輸送サービス(COTS)プロジェクトおよび商業補給サービス(CRS)契約の下で開発された。Falcon 9ロケットにより打ち上げられ、パラシュートによる洋上着水で回収される。再利用が可能であり、複数のミッションで運用される。[1][2][3][5][6]

開発組織: SpaceX | NASA

打ち上げ日: 複数(例: 2025年4月21日 CRS-32, 2025年8月24日 CRS-33)

運用状況: 運用中

Crew Dragon

Crew Dragonは、SpaceX社によって開発された民間企業初の有人宇宙船である。NASAの商業乗員輸送開発(CCDev)プログラムに基づき、国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士輸送を目的とする。2020年5月30日のDemo-2ミッションで民間企業初の有人宇宙飛行を実現し、2011年のスペースシャトル最終ミッション以来、米国からの有人宇宙飛行を再開させた。最大7名が搭乗可能で、帰還時には海面への着水を特徴とする。[1][5]

開発組織: SpaceX | NASA

打ち上げ日: 2020年5月30日(Demo-2)、その後複数の運用ミッションが実施[1][2][3][4]

運用状況: 運用中

Cygnus

シグナスはNASAの商業軌道輸送サービス(COTS)および商業補給サービス(CRS)契約に基づき、ノースロップ・グラマン社(旧Orbital ATK社)が開発した無人宇宙補給機である。国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的とし、与圧貨物モジュール(PCM)とサービスモジュール(SM)で構成され、最大約3,750kgの貨物を運搬する。日本側ではJAXAが近傍通信システム(PROX)を用いて運用支援を行う。[2][1][8]

開発組織: NASA | Northrop Grumman

運用状況: 運用中

Delta Class

Delta ClassはVirgin Galacticが開発中の次世代宇宙船である。商業宇宙旅行を目的とし、6人乗りの機体でマザーシップからの空中発射によるサブオービタル飛行を実現する。VSS Unityの後継機として、年間多数回の飛行を可能とする設計が採用されている。開発背景は、既存機の運用終了に伴い、より効率的で高頻度な商業飛行を達成するための新型機開発である。[1][2][3][4][5]

開発組織: Virgin Galactic

打ち上げ日: 2026年予定

運用状況: 開発中

Dream Chaser

Dream ChaserはSierra Space社が開発する再利用可能な有翼宇宙船である。国際宇宙ステーション(ISS)への無人貨物補給ミッションを主目的とし、最大12,000ポンドの貨物輸送と1.5tの帰還貨物能力を有する。元々は有人運用も想定されたが、現在は無人補給船として運用され、滑走路着陸が可能な設計である。NASAの商業補給サービス2(CRS-2)契約に基づき最低7回のミッションが予定されており、開発背景にはNASAのHL-20設計の継承と商業宇宙ステーションOrbital Reefの中核コンポーネントとしての位置づけがある。日本では着陸候補地や活用構想が検討されている。[1][2][4][9]

開発組織: Sierra Space | NASA

打ち上げ日: 2024年後半予定(初飛行)

運用状況: 開発中

Gaganyaan

ガガンヤーンはインド宇宙研究機関(ISRO)が開発するインド初の有人宇宙船である。3人乗りのカプセル型宇宙船で、クルーモジュール(CM)とサービスモジュール(SM)からなり、完全自立制御により3人の乗員を高度400kmの地球低軌道へ運び、数日間周回した後、安全に帰還させることを目的とする。開発背景はインドの有人宇宙飛行能力の確立であり、複数の試験飛行を経て有人飛行を実現する。

開発組織: ISRO

打ち上げ日: 2025年予定

運用状況: 開発中

HTV-X

新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)は、国際宇宙ステーション(ISS)への大型機器や生活物資の輸送を目的とする無人補給船である。前機種「こうのとり」(HTV)の後継として、輸送能力を約4tから6t、体積を約50m³から80m³へ向上させ、コスト削減と運用最適化を実現する。ISS係留最長6ヶ月後、離脱して最長1.5年の技術実証ミッションを実施し、将来の国際宇宙探査やポストISSミッションに対応するコア技術を獲得する。[1][2][5][8]

開発組織: JAXA | 三菱電機 | 三菱重工業

打ち上げ日: 2025年10月26日

運用状況: 運用中

Mission Extension Vehicle

Mission Extension Vehicle(MEV)は、軌道上衛星サービスにより他の宇宙機の機能寿命を延長する宇宙船である。燃料が尽きた静止衛星にドッキングし、自身の推進システムと姿勢制御機能を提供して運用寿命を5年以上延ばすことを目的とする。2011年にViviSat(US SpaceとAlliant Techsystemsのジョイントベンチャー)が提案し、Northrop Grumman(旧Orbital ATK)が開発した商業衛星サービス宇宙機である。[1][2][3]

開発組織: Northrop Grumman

打ち上げ日: 2019年10月9日(MEV-1)

運用状況: 運用中

Progress MS

Progress MS(プログレスMS)は、ロシアが開発した国際宇宙ステーション(ISS)への無人補給輸送宇宙船である。燃料、水、酸素、食料、実験装置などの補給物資を運搬し、ドッキング後は搭載推進系によるISSの軌道上昇や姿勢制御を実施する。2015年12月より改良型のプログレスMS系列が運用されており、従来のプログレスM系列から発展した設計となっている。サリュート、ミール、ISSといった複数の宇宙ステーションに物資を運搬してきた長期運用実績を持つ。

開発組織: Roscosmos

運用状況: 運用中

Shenzhou

神舟(Shenzhou)は、中国有人宇宙飛行計画のための有人宇宙船である。ロシアのソユーズを基に設計され、大きく近代化された。無人試験飛行から有人飛行、宇宙ステーションとのドッキングミッションまでを実施し、中国を有人宇宙飛行技術で世界第3位の国とする目的で開発された。1999年の初号機打ち上げ以降、複数回のミッションで宇宙飛行士の輸送、生命維持、ドッキング能力を検証している。[1][4][5]

開発組織: CNSA | CASC

運用状況: 運用中

Soyuz MS

ソユーズMS(Soyuz MS)は、ソビエト連邦およびロシア連邦が開発・運用する最新型の有人宇宙船である。国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士の往復輸送を主目的として設計されており、1~3人乗りの能力を有する。ソユーズMSシリーズは従来のソユーズに比べて搭載コンピューターの計算能力が向上し、打ち上げからISSへのドッキングまでの時間を大幅に短縮することを実現している[6]。

開発組織: Roscosmos

打ち上げ日: 複数のミッションが存在。例:ソユーズMS-27(73S)は2025年4月8日、ソユーズMS-28(74S)は2025年11月27日に打ち上げられた[2][3]。

運用状況: 運用中

Space Tug

Space Tugは自律型宇宙機であり、主なミッションは軌道上でのメンテナンス、点検、ロジスティクス、宇宙デブリのクリーンアップである。衛星の寿命延長を目的とし、先進ロボティクス、ランデブー技術、電気推進を活用して衛星へのドッキング、燃料節約または補給、軌道操作を実現する。日本ではISAS/JAXAの文脈で深宇宙OTV(軌道間輸送機)の一例として言及され、Exolaunch社のEco Space Tugがラストワンマイル輸送を担う。[1][2][6]

開発組織: Airbus Defence and Space | Astroscale | Exolaunch | JAXA

運用状況: 開発中

SpaceShipTwo

SpaceShipTwoはヴァージン・ギャラクティック社が開発したサブオービタル宇宙船である。民間宇宙旅行サービスを提供することを目的とし、母機WhiteKnightTwoから分離後ハイブリッドロケットで高度約110kmまで到達し弾道飛行を行う。Tier 1bプログラムの一環としてScaled CompositesとThe Spaceship Companyにより開発された。乗員8名(6名乗客・2名パイロット)を収容し、チケット価格は45万ドルである。最高高度は89.9kmに達するがカーマンライン未到達である。[2][1]

開発組織: Virgin Galactic | Scaled Composites | The Spaceship Company

運用状況: 運用終了

Starliner

CST-100スターライナーはボーイング社がNASAの商業乗員輸送プログラム(CCtCap)の一環として開発した有人宇宙船である。国際宇宙ステーション(ISS)への乗員輸送および帰還を目的とし、無人飛行試験(Boe-OFT、OFT-2)、有人飛行試験(CFT)を経て運用認定を目指す。2024年のCFTでは推進系異常が発生し、無人帰還となった。

開発組織: Boeing | NASA

打ち上げ日: 2024年6月5日(CFT最新有人試験)

運用状況: 運用中

Starship HLS

Starship HLSは、NASAのアルテミス計画における有人月着陸船である。SpaceXのStarshipを基に開発され、地球軌道から月軌道への燃料補給後、Orion宇宙船から移乗した2名の宇宙飛行士を月面に輸送し、数日間の滞在を支援した後、月周回軌道へ帰還させることを目的とする。2021年にNASAから契約を受け、HLS独自仕様としてエアロックやエレベーターを備える。[1][2][5]

開発組織: NASA | SpaceX

運用状況: 開発中

Tianzhou

天舟(Tianzhou)は中国の無人貨物宇宙船である。中国宇宙ステーション(天宮)への物資・推進剤輸送を目的とし、自動ランデブー・ドッキング機能を備える。神舟有人宇宙船の補給を担うために開発され、長征7号ロケットで打ち上げられる。シリーズは天舟1号から天舟9号まで運用実績があり、天舟10号が2026年計画されている。[1][2][5][8]

開発組織: CNSA | CASC

運用状況: 運用中