Ariane 5

Arianespace | ESA

概要

アリアン5は、欧州のArianespace社が開発した大型打ち上げロケットで、主に大型衛星やISS補給機ATV、水星探査機BepiColomboなどを地球低軌道(LEO)や静止軌道(GEO)へ運ぶことを目的とする。1996年の初回失敗後、1997年に初成功、1999年に運用開始し、商用衛星打ち上げに特化した純粋な商用ロケットとして設計された[1][2][3]。

この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧

構造・機構系1件

機体構造

ペイロードを保護する分離式フェアリングで、大型衛星(最大21トン)を収容[1]。

推進系4件

ロケットエンジン(上段)

液体燃料エンジンで、上段の軌道投入を担当し、GEOへ7トン、LEOへ20トン級ペイロードを運搬[2]。

ロケットエンジン(固体)

2基搭載の固体燃料ブースターで、第1段の初期加速を担い、打上げ重量760トンのうち主要な推力を生む[1][2]。

ロケットエンジン(液体)

液体燃料(液体水素・液体酸素)を使用する第1段主エンジンで、ロケットの中核推進力を提供[2]。

推進ユニット

液体水素・液体酸素を貯蔵する第1段タンクで、ロケット全長53m、直径5.4mの構造の一部[1]。

電源系1件

電力制御ユニット

飛行中の各システムに電力を供給するユニットで、打上げから軌道投入まで安定供給[1]。

通信系1件

通信機器

地上局とのテレメトリデータ送受信を担い、打上げ監視に使用[2]。

姿勢・軌道制御系1件

誘導・航法・制御ユニット

慣性航法装置を基に飛行経路を制御するが、初回飛行ではソフトウェアエラーで失敗[3][5]。