SLIM (Moon Sniper)

JAXA
打ち上げ日: 2023年9月7日

概要

SLIM(Smart Lander for Investigating Moon、小型月着陸実証機)は、JAXAが開発した月面探査機である。世界初の月面ピンポイント着陸技術を実証し、誤差100m以内の高精度着陸を実現する。将来的な月惑星探査の高頻度化・多様化に貢献する軽量小型システムを目標とする。月周回衛星「かぐや」のデータを利用した航法カメラによる画像照合航法を採用する。月の起源を探る科学観測も行う。[1][2][3]

この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧

推進系1件

ロケットエンジン

降下・ホバリング時の主推進力を担う。ピンポイント着陸制御に使用される。

熱制御系1件

熱制御ユニット

機器温度をヒータ・ラジエータで制御し、月面極低温環境に対応する。

電源系1件

電力制御ユニット

太陽光発電パネルとバッテリを管理し、全システムに電力を供給する。

通信系1件

通信機器

地球局とのデータ送受信および指令受信を担う。高利得アンテナを含む。

姿勢・軌道制御系3件

レーザー高度計

月面からの高度をレーザー測距により測定し、降下制御に用いる。

姿勢制御ユニット

姿勢制御および微調整を行う小型スラスタ。

観測機器(画像撮影)

月面画像をリアルタイムで撮影し、事前データと照合して位置を高精度に推定する。高精度着陸の要となる。

データ処理系1件

誘導・航法・制御ユニット

航法カメラ画像を処理し、自律航法誘導制御を実行する中核コンピュータ。

ペイロード系2件

観測機器(岩石分析)

着陸地点の多光譜観測を行い、月起源の岩石(カンラン石)分析に用いる。

観測機器(組成分析)

岩石組成を近赤外分光で分析する。はやぶさ2の技術を応用。