DART

NASA | JHUAPL
打ち上げ日: 2021年11月24日

概要

DARTは、NASAが実施した世界初の小惑星軌道変更実証ミッションである[2]。小惑星衝突による地球への脅威に対する惑星防衛戦略の一環として、探査機を小惑星に意図的に衝突させることで軌道を変更可能であることを実証することを目的としている[1][3]。ターゲットは地球衝突リスクのない二重小惑星システム・ディディモスおよびその衛星ディモルフォスであり、衛星への衝突を通じて軌道変更技術の可能性を検証する。

この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧

構造・機構系1件

機体構造

探査機全体を支持し、衝突時の衝撃に耐える主要構造である。秒速6km以上の高速衝突による衝撃を構造的に受け止める。

推進系1件

ロケットエンジン

探査機を小惑星へ向けて航行させるための主推進機関である。太陽光を利用して発電された電気で推進する。

熱制御系1件

太陽電池パネル

探査機の発熱源からの熱を宇宙空間に放射することで、機器の適切な温度範囲を維持する。太陽光と地球放射を考慮した熱設計を実現する。

電源系1件

電力制御ユニット

太陽光を電力に変換し、探査機全体の電力供給を担う。イオンエンジンの駆動に必要な電力を供給する。

通信系1件

通信機器

地球との双方向通信を実現するための主要なアンテナである。探査機の状態監視、軌道データの送受信、コマンド受信を担当する。

姿勢・軌道制御系1件

スラスタ

探査機の姿勢を制御・維持するための小型スラスタである。航行中および衝突直前の精密な方向調整を実現する。

データ処理系1件

データ処理ユニット

探査機の航行制御、センサーデータ処理、衝突の自動誘導を実行する中枢処理装置である。自律的な軌道修正と衝突精度の管理を担う。

ペイロード系3件

観測機器(光学撮像)

ディモルフォスへの衝突瞬間および周辺環境を撮像するための主要な観測機器である。衝突時の詳細な光学データを取得する。

観測機器(計測)

ディモルフォス衝突時の相対速度をリアルタイムで計測するセンサーである。衝突実験の成功判定に必要な重要なデータを取得する。

観測機器(近距離撮影)

イタリア宇宙機関(ASI)提供の小型探査機である。DART本体がディモルフォスに衝突する前に分離され、衝突時のクレーター生成瞬間を近距離から撮影する。