VIPER
NASA | Astrobotic | Blue Origin
概要
VIPER(Volatiles Investigating Polar Exploration Rover)は、NASAが開発した月探査ローバーである。月の南極地域で水氷などの揮発性物質を探査し、その分布と利用可能性を調査することを目的とする。アルテミス計画の一環として、将来の月面基地建設に必要な資源マッピングに寄与する。当初2023年打ち上げ予定であったが、着陸船の問題や予算超過により2024年7月に一度中止された。その後、Blue OriginのBlue Moon Mark 1着陸船を活用した2027年月面着陸計画で復活した。
この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧
構造・機構系1件
走行ホイール
月面走行を実現する6輪駆動機構である。最大速度0.8km/hで運用する。
通信系1件
通信機器
Xバンドを用いて地球のディープスペースネットワークにデータを送信する。
姿勢・軌道制御系1件
姿勢制御ユニット
ローバーの姿勢を安定させ、探査動作を制御する。
ペイロード系5件
サンプリング装置
月面に深さ約3フィートの穴を開け、地下サンプルを採取する。
観測機器(揮発観測)
近赤外線分光により、表面の揮発性物質を観測する。
観測機器(水氷探査)
土壌中の水素含有量を検知し、水氷の存在をマッピングする。
観測機器(氷昇華検知)
温度変化を利用した分光で、氷の昇華を検知する。
観測機器(氷水分析)
近赤外線レーザーを照射し、土壌中の水や氷を同定する。永久影領域での非接触分析を担う。