Nova-C (Odysseus)

Intuitive Machines | NASA
打ち上げ日: 2024年2月15日

概要

Nova-C(愛称:Odysseus)は、米国のインテュイティブ・マシーンズ社が開発した月面着陸機である。NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)プログラムの一環として、月への科学機器と実証装置の輸送を目的に開発された。本機体は民間企業による世界初の月面軟着陸を実現し、アルテミス計画における宇宙飛行士の月面活動支援と火星探査への基盤構築に貢献するものである。

この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧

構造・機構系1件

機体構造

月面への着陸を支える脚部および機体の骨組みである。着陸時の衝撃に耐える強度を備え、横倒し状態においても搭載機器の保護と通信機能の維持を実現した。

推進系2件

ロケットエンジン

月周回軌道への投入および月面への着陸減速に使用される推進機関である。軌道修正操作の実施を通じて、着陸予定地点への正確な誘導を担う。

推進ユニット

主エンジンおよび姿勢制御用スラスタに供給する推進剤を貯蔵する容器である。月面着陸ミッション全体の燃料搭載量を決定する重要なコンポーネントである。

電源系2件

バッテリユニット

着陸時および太陽光が利用できない期間の電力供給を行う蓄電池である。月面での日中・夜間のサイクルに対応し、機器全体の動作を支える。

太陽電池パネル

月面での主電源として機能する太陽電池パネルである。着陸後の横倒し状態でも太陽光発電が可能であり、ミッション期間中の電力供給を担う。

通信系1件

通信機器

地球との間でデータ送受信を行う通信機である。着陸後の横倒し状態においても太陽光発電により電力を確保し、データの送受信が可能であった。IM-2ミッションでは通信性能が大幅に向上している。

姿勢・軌道制御系1件

着陸装置

光(レーザー)を用いた高精度な距離測定技術であるLiDARを統合し、機械学習やAIを活用した自律着陸システムである。着陸船の姿勢制御および軌道修正を自動で実行し、月面への正確な着陸を実現する。IM-1ミッション後の改良型では精度が大幅に向上している。

データ処理系1件

データ処理ユニット

ミッション全体の指令実行、センサデータの処理、着陸シーケンスの管理を担当するオンボードコンピュータである。搭載されたプログラムはペイロードとの通信およびデータ取得を実行する。

ペイロード系2件

ペイロード

ROLSES以外のNASA公募科学実験機および実証機である。合計6つの機器がOdysseusに搭載され、月面環境に関する多角的な科学データを取得する。

観測機器

月面での電波観測を実施するNASA搭載機器である。月の自然現象および人為的活動が将来の月面科学観測に及ぼす影響を調査し、基礎データを取得する。