Hera
ESA | NASA | JAXA
打ち上げ日: 2024年10月7日
概要
Heraは欧州宇宙機関(ESA)が主導する小惑星探査機である。NASAのDART探査機が二重小惑星ディディモス・ディモルフォス系に衝突した影響を調査するAIDA(Asteroid Impact & Deflection Assessment)計画の一環を担う。2024年10月7日にSpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられ、2026年末から2027年にディディモス系に到達し、半年間観測を行う。プラネタリーディフェンス技術の検証を目的とし、日本からはJAXAが熱赤外カメラTIRIを提供する。
この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧
熱制御系1件
熱制御ユニット
深宇宙環境での温度を機器動作範囲内に維持する。
電源系1件
電力制御ユニット
太陽電池パネルからの電力を管理し、各機器に供給する。
通信系1件
通信機器
地球との高利得通信とキューブサット中継を担う。SバンドおよびXバンドを使用する。
姿勢・軌道制御系1件
誘導・航法・制御ユニット
探査機の姿勢制御と軌道変更を管理する。深宇宙航法を実現する。
ペイロード系6件
キューブサット(Jubilas)
6Uキューブサットである。ディモルフォス表面のX線分光と可視光・近赤外分光を担う。Heraから分離して独立観測を行う。
キューブサット(Milani)
6Uキューブサットである。ディディモス全体の地図作成、DART影響観測、重力場観測、塵雲観測を行う。Tyvak International社製。
レーザー距離計
レーザー干渉計により小惑星との相対距離と運動を高精度で測定する。DART衝突の影響評価に寄与する。
機体構造
小惑星の画像撮影を行う光学カメラである。航法支援と科学観測を兼ねる。
熱赤外イメージャ
小惑星の熱放射を観測し、表面温度分布をマッピングする。
観測機器
はやぶさ2で実績のある熱赤外カメラである。小惑星の熱物性、地質学、表面特徴を観測する。DART衝突クレーターの観測に用いる。