LauncherOne

Virgin Orbit
打ち上げ日: 2021年1月18日(初めての打ち上げ成功)

概要

LauncherOneはヴァージン・オービット社が開発・運用する2段式の空中発射ロケットである。[1][2]通常のロケットと異なり、ボーイング747-400を改造した空中発射母機「コズミックガール」に搭載された状態で高高度まで運ばれ、空中でエンジンを点火して人工衛星を軌道に投入する。[1]小型衛星やキューブサットの打ち上げに特化した設計となっており、太陽同期軌道に最大300kgのペイロードを投入する能力を持つ。[2]空中発射方式により、従来のロケット発射方式よりも少ない燃料で済み、打ち上げ場所や天候に制限がなく、実質的にどこでも打ち上げられるという利点がある。[4]

この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧

構造・機構系2件

機体構造(衛星分離)

ロケットの先端に搭載される小型衛星またはキューブサットを軌道上で分離するための機構。[1]衛星の安全な軌道投入を実現する。

機体構造(骨格構造)

ロケット全体の骨組みをなす主要構造体。[2]全長21.3メートルのロケット本体を支持し、空中発射時の加速度および軌道投入時の応力に耐える。

推進系3件

ロケットエンジン(第1段)

LauncherOneの第1段に搭載されるエンジンであり、空中発射母機からの分離後に点火される。[1]ロケット初期段階の推力を提供する。

ロケットエンジン(第2段)

LauncherOneの第2段に搭載されるエンジンであり、第1段の燃焼終了後に点火される。[1]ペイロードを最終的な目標軌道に投入するための推力を提供する。

推進剤タンク

第1段および第2段に搭載される推進剤を貯蔵する圧力容器。[4]空中発射方式による燃料削減により、従来の地上発射ロケットと比較して軽量化されている。

熱制御系1件

熱制御ユニット

ロケットの各機器から発生する熱を放散するための熱制御システム。[1]宇宙空間での温度管理を実現する。

電源系1件

電力制御ユニット

ロケットの各システムに電力を供給するための電源管理システム。[1]エンジン点火から軌道投入完了までの全ミッション期間中の電力供給を担う。

通信系1件

通信機器

地上管制局とロケット間の双方向通信を行うための機器。[1]飛行試験中の監視およびコマンド送受信を実現する。

姿勢・軌道制御系1件

制御・処理ユニット

ロケットの飛行軌跡、姿勢、軌道を制御するための制御システム。[1]空中発射から軌道投入までの全フェーズで自動制御を行う。

地上系1件

発射装置

ボーイング747-400を改造した空中発射母機であり、LauncherOneを翼下に吊り下げて高高度まで運搬する。[1][6]上空10,700メートルまでロケットを運び、その地点でロケットを分離する。[6]