Crew Dragon
概要
Crew Dragonは、SpaceX社によって開発された民間企業初の有人宇宙船である。NASAの商業乗員輸送開発(CCDev)プログラムに基づき、国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士輸送を目的とする。2020年5月30日のDemo-2ミッションで民間企業初の有人宇宙飛行を実現し、2011年のスペースシャトル最終ミッション以来、米国からの有人宇宙飛行を再開させた。最大7名が搭乗可能で、帰還時には海面への着水を特徴とする。[1][5]
この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧
ドッキング機構
国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキング及び分離を行う機械的インターフェース。自動及び手動でのドッキング機能を備える。[1]
与圧キャビン
宇宙飛行士が搭乗する与圧された主要構造であり、高さ8.14m、直径4mの円筒形キャビンを形成する。最大7名の搭乗員を収容し、打ち上げから帰還までの生命維持環境を提供する。[5]
推進ユニット
軌道上での姿勢制御及び微調整機動を実現する小型ロケットエンジン。複数の推進器により冗長性を確保する。[5]
推進剤タンク
推進スラスタ用の推進剤を貯蔵する圧力容器。複数のタンクが配置され、軌道上での機動に必要な推進剤を供給する。
熱制御ユニット
宇宙船内の機器及び搭乗員によって発生する余熱を宇宙空間に放射し、船内温度を制御する。
電力制御ユニット
打ち上げから軌道上運用、帰還までの全ミッションフェーズで必要な電力を供給する。複数のバッテリセルにより冗長性を確保する。
通信機器
地上管制センター及びISS、その他の航天機器との無線通信を実現する。音声通信及びデータテレメトリ信号の送受信を行う。
誘導・航法・制御ユニット
軌道力学演算に基づいた軌道決定、姿勢制御アルゴリズムの実行、ISS自動ドッキングシーケンス制御を行う。高精度の軌道決定を実現する。
データ処理ユニット
宇宙船全体の飛行制御、センサデータ処理、搭乗員インターフェース管理を行う。フェイルセーフ設計により高い信頼性を実現する。
環境制御・生命維持装置
船内の酸素供給、二酸化炭素除去、気圧・温度制御、および湿度管理を行い、搭乗員の安全かつ快適な環境を維持する。