イプシロンS

JAXA | IHI

概要

イプシロンSロケットは、イプシロンロケットの後継機として開発された小型ロケットである。H3ロケットとのシナジー効果を発揮し、打上げコスト低減と高い信頼性の両立、衛星運用性向上により国際競争力を強化することを目的とする。主なミッションは太陽同期軌道(SSO)へ600kg以上、LEOへ1400kg以上の衛星投入であり、試験機の成功実績を基に第1段階開発を完了し、第2段階として打上げ能力向上と複数衛星搭載構造等の強化を図る。[1][2][5]

この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧

構造・機構系2件

デブリ拡散防止装置

ミッション終了後にロケット残骸を減らし、スペースデブリの衝突リスクを低減する装置である。BULL社とJAXAがJ-SPARCで共創し、イプシロンSへの搭載を検討する。[3]

機体構造

複数衛星の同時搭載を可能とする構造である。第2段階開発で付加され、打上げ能力向上と併せて国際競争力を強化する。[1]

推進系3件

モータ内消火装置

固体ロケットモータの燃焼終了後に作動し、内部消火を行う装置である。打上げシーケンスX+2で作動し、安全性を確保する。[5]

ロケットエンジン(第1段)

イプシロンSロケットの第1段推進力を担う固体ロケットモータである。推力約470kN、比推力295s、固体推進薬量約15ton、全長4.0m、直径φ2.5m、燃焼時間130sを有し、ノズルにTVCを採用する。[5]

ロケットエンジン(第2段)

イプシロンSロケットBlock1の第2段として採用された強化型固体ロケットモータである。イプシロンのM-35を基に強化し、推力約610kN、比推力294.5s、固体推進薬量約18ton、全長4.3m、直径φ2.5m、燃焼時間約120sを有し、ノズルにTVCを採用する。トラブル対策として先祖返り設計を適用する。[5][7]

姿勢・軌道制御系1件

誘導・航法・制御ユニット

ロケットの位置・速度を計測する航法機器である。イプシロンSとH3で共通搭載され、冗長回路技術により放射線耐性を高め低コスト化を実現する。イプシロンロケット6号機で飛行実証済みである。[5]