Alpha (Firefly)

Firefly Aerospace
打ち上げ日: 2021年9月2日(初号機)

概要

Alphaはアメリカの宇宙企業Firefly Aerospaceが開発した液体燃料小型二段ロケットであり、1,000kg超のペイロードを低軌道(LEO)に投入できる能力を持つ。極超音速テスト、国家安全保障ミッション、商業衛星打ち上げなど、即応性の高い宇宙ミッションの実施を目的として開発された。特に米国宇宙軍の戦略対応型打ち上げミッション(VICTUS NOX)における実績を有し、短期間での打ち上げ準備が可能な機体として設計されている。

この宇宙機に搭載されているコンポーネント一覧

構造・機構系2件

機体構造

ロケット全体の構造を支持する主体構造であり、最適化されたカーボン複合材料により製造される。Block IIアップグレードにおいて、ロケットの長さを約97フィートから104フィートへ延長するため、構造の最適化が実施された。

機体構造(第2段)

搭載衛星を大気圏の空気抵抗および熱から保護するカバーであり、所定の軌道に到達後に分離される。Alpha Flight 7では、第2段ステージとペイロードフェアリングの最終統合が実施されている。

推進系4件

ロケットエンジン(第1段)

第1段に搭載される液体燃料エンジンであり、ロケットの初期加速を担う主要推進装置である。Alphaロケットの運用実績において、エンジン信頼性の向上が段階的に進められている。

ロケットエンジン(第2段)

第2段に搭載される液体燃料エンジンであり、衛星を目標軌道に投入する最終段階の推進を担う。複数回の燃焼運用が可能な設計となっている。

推進ユニット(第1段)

第1段エンジンの燃料および酸化剤を貯蔵するタンクである。Block IIアップグレードにおいて、熱保護と推進剤タンク構成の改良が実施されている。

推進ユニット(第2段)

第2段エンジンの燃料および酸化剤を貯蔵するタンクである。軌道上での複数回燃焼運用に対応する設計となっている。

熱制御系1件

熱保護装置

ロケット再突入時および大気圏通過時の熱から機体を保護する装置である。Block IIアップグレードにおいて、熱保護構成の改良が実施されている。

電源系1件

電力制御ユニット

ロケット各機器への電力供給と管理を担うユニットであり、バッテリおよび電力分配装置を含む。Block IIアップグレードにおいて、既製のバッテリーから社内開発の統合システムへの置き換えが実施された。

通信系1件

通信機器

地上管制施設とロケット間の双方向通信を実現し、遠隔操作および状態監視を可能にする機器である。Block IIアップグレードで社内開発の統合システムの一部として改良されている。

姿勢・軌道制御系1件

誘導・航法・制御ユニット

ロケットの軌道制御、姿勢制御、打ち上げ誘導を担う統合制御システムである。Block IIアップグレードにおいて、既製のバッテリーと航空電子機器を社内開発の統合システムへ置き換えられている。